森に住む種族
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「……何もないではありませんか。」
ひたすらに森を進むヴァージャ。
最初こそのんびりと歩いていた物の、何も見つからないことに段々とイラ立ってきている。
「ふううぅぅぅ、いけませんね。少し落ち着きましょうか。」
自分を制するようにヴァージャはぶつぶつと呟く。
「確か少し戻った所に泉がありましたね、そこで休憩しますか。」
そうして来た道を戻るヴァージャ。
森は静かに彼を見守っている。
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「着きましたね。」
深い森の中。
神秘的な泉が目の前に広がっている。
「しばらく休むことにしましょう。」
ヴァージャが軽く手を振ると、近くの地面から植物が生え、あっという間に椅子の形状となる。
慣れた様子でそのままテーブル等も作成。
ゆったりと椅子に腰掛け、更にマジックバッグからティーセットを取り出し寛ぎ始めた。
「まぁ焦ることはないでしょう。」
しばらくしてヴァージャは、そのままウトウトと眠り始めた。
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「……何だアイツ、こんな所で普通寝るか?」
ヴァージャから離れた所で様子を伺っていた者。
身体は蟲のそれである。
「Sランクってのはどこかおかしいとは聞いていたが、これ程とはな。」
蟲人。
読んで字の如く蟲の特徴を持つ種族。
その目がヴァージャを冷たく狙っていた。




