銀髪翠眼のエルフ
今回も閲覧いただきありがとうございます。
「異常があったという森はこちらですか。」
郊外に広がる森林地帯。
そこに佇むエルフ。
長い銀髪に翠眼。
彼もゾディアックと同じSランクを冠する冒険者。
名を深碧のヴァージャ。
「魔力検知では特に異常は無し……ですが、何か嫌な感じがしますね。」
じっと森の奥を見つめるヴァージャ。
森の入口は、不気味に招き入れるように口を開けている。
「ここにいても仕方ありませんね、行くとしましょう。」
ヴァージャは少し考える素振りをしたが、すぐに森の中に入っていった。
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「特におかしい所はなさそうですが。」
ゆっくり森の様子を観察しつつ奥へ進んでいくヴァージャ。
隠蔽魔法により、森に住むモンスター達は彼に気付かない。
「モンスターについても特に問題はなさそうですが。」
手元の本を開くヴァージャ。
「開示せよ。」
本はヴァージャの指示通りに情報を空中に映し出す。
森のモンスターの数、縄張り等、記載されているあらゆる情報が示される。
「ふむ、まだまだ奥があるようですね。まぁゆっくりと行きましょうか。」
のんびりとした様子のヴァージャ。
「なかなか森でゆっくりすることもできなくなりましたからね。ついでにのんびりしていきましょう。」
エルフは元より森から力を受ける種族。
森は彼らの家と言っても過言ではない。
「そのためにも、さっさと元凶を潰さなければいけませんね。」
のんびりはしているが、その目はしっかりと獲物を探す冒険者となっていた。
周囲の警戒は怠らず、しっかりと踏みしめて進んでいく。
「さて、何が出ますかね。」
どこか楽し気に進んでいくエルフの姿がそこにいた。
今回からはヴァージャ編となります。




