面倒なだけの相手
今回も閲覧いただきありがとうございます。
「全くキリがないな。」
小蛇となったモンスターを片っ端から叩き潰す。
しかし数が尋常ではない。
「面倒なだけでつまらん。」
ゾディアックはごそごそと懐から小さな瓶を取り出す。
「これでさっさと始末するか。」
瓶を投げ、大きく弧を描き落下した先で瓶が割れる。
「む、いかんいかん。」
ゾディアックは血塗れの戦士、シトリーの元へ駆けつけ担ぐ。
「……ふむ、まぁ後は此奴の生命力次第か。さっさと帰るとしよう。」
ゾディアックは急ぎ駆ける。
背後では蛇達の悲鳴が響き渡る。
瓶が割れた場所。
そこから巨大な竜巻が発生し蛇を根こそぎ狩り取っている。
「癪ではあるが、こういう時の魔法は頼りになる。」
苦々しそうに、しかしどこか誇らしげに呟くゾディアック。
先程の瓶は魔法を詰めた魔道具。
彼と同じ、Sランクから持たされていた物だ。
「追ってくる気配は無いか、どう報告したものかな。」
シトリーを担ぎ駆けるゾディアック。
彼は戦闘における知識、センス等は抜群だが、基本的に頭はあまり良くない。
そのため、Sランクとなった今でも毎回報告で手間取ってしまう。
今回は彼のキャパオーバーには十分だった。
しっかりと自慢の鼻で、蛇のモンスターが消滅したのを確認しつつ帰路につく。
結局考えを整理することはできず、頭を悩ませたままギルドの門をくぐる事となった。




