ライオン VS チーター
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ゾディアックとシトリーの決闘。
ライオンとチーターの戦い。
体格差はゾディアックの圧勝。
かすりさえもシトリーにとっては致命傷になりえる。
勿論シトリーもバカではない。
それを分かっているので、とにかく速さと手数で攻める。
彼の扱うのは短剣、その刃には毒が塗ってある。
他種族と比べてパワーで劣る彼は、それを補う様々な技術で生き残ってきた。
本来大型のモンスターでさえ致命傷になりえる毒である。
……そのはずなのだが。
「……何故だ、何故平気でいられるのだ。」
「む?もう終わりか?」
ゾディアックには確かに傷をつけた。
つけたはずなのだ。
「ふむ、その短剣に毒が塗ってあるのは臭いで分かった。」
「……無臭のはずなのだが。」
「ふん、我の鼻を舐めるな。それにこの世は生き残った者が勝者だ。そのためにやれることはやる、それにどうこう言うつもりはない。」
「……いや、私が言いたいのは。」
「そうだな、結論から言えば我に毒は効かん。それだけのことだ。」
「な……いや、そんな訳が。」
あるはずがない。
だが、目の前のライオンには確かに効いていない。
そうしている間にもゆっくりと間を詰めてくる。
「加えて主の速度は素晴らしい。地に足をつけておきながら空中でもある程度動ける。誇っていいだろう。」
目の前に迫る王者。
「だが残念ながら主より速く、空すら移動する者を知っている。相手が悪かったと諦めろ。」
逃げなければ、そう思うが脚が動かない。
「久々に楽しかったぞ!その誇りを胸に逝くが良い!」
瞬間、ゾディアックの戦斧がシトリーを叩き潰す。
斬る訳ではない、ただ力で叩き潰す。
「あ……が……ぁ」
シトリーは低く呻くとすぐに沈黙した。
その周りは紅く染まり、血の匂いが広がる。
「……シトリーか、覚えておこう。」
ゾディアックは軽く黙祷しその場を後にする。
……と、思われたが。
「さて、隠れている奴。いい加減出てきたらどうだ。」
誰にもいないはずの空間にそう言い放つ。
「あら~?いつからバレてたの~?」
そうして、何もないはずの空間が歪み、そこに小柄の者が現れた。




