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ゾディアックへの果たし状

今回も閲覧いただきありがとうございます。

今回から、Sランク達の話が続きます。

 見渡す限りの草原地帯。

 元の世界風に言えばサバンナというべき地域。


 そこを金の鎧、身の丈程もある戦斧を携え歩くライオンの獣人。

 名を雷公ゾディアック。


「今時こんなものを寄越すような奴がいるとはな。」


 彼の手には一枚の紙。

 そこには「貴殿との決闘を申し込む」と記載されている。

 端的に言えば果たし状である。


「この様な物いつぶりだろうか。」


 ゾディアックはSランクの中でも武闘派として知られている。

 その見た目もあり、あまり人に近寄られる方ではない。


 まだSランクとなる前は、毎日の様に荒事に参加していた。

 しっかりとしていた依頼もあれば、完全に私情の喧嘩もあった。


 それでも彼はSランクとなった。

 彼は力で成り上がったのである。


 それ故に、


「ふふふ、この様な物を送ってくる者、いかなる者だろうか。」


 彼は心から楽しみにしていた。

 Sランクになっても、彼の性分は変わっていないのだ。


「さて、指定地はこの辺りだが。……ふむ。」


 そこにいたのは一人の男。

 ゾディアックに比べればかなり細身である。


「この果たし状はお前か?」

「いかにも。Sランクのゾディアック殿とお見受けするが相違ないか?」


 ゾディアックはゆっくりと頷く。

 相手の男はそれを見て礼を返す。


「呼び出しに応じていただき感謝する。私はシトリー。気高きチーターの獣人である。」

「改めて名乗ろう。我が名はゾディアック。誇り高きライオンの獣人である。」


 お互いに名乗りを終える。

 体格だけではゾディアックの圧勝である。


「では、これ以上の会話は不要と見てよろしいか?」

「問題ない。いつでも掛かってくるがいい。」


 お互いに一呼吸を置く。

 風が止み、木の葉が舞う。


 その木の葉が地に着いたその時。


「シャアアアアアアアアアアア!!!」

「ガアアアアアアアアアアアア!!!」


 二人の決闘が始まった。

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