異常事態における俺は
今回も閲覧いただきありがとうございます。
ちょっとですが、主人公がお久しぶりに登場です。
各地でSランク達が動き始めた。
しかも今回は単独で動いているのではない。
明らかに全員が何かの目的で動いている。
Sランク1人が動けばそれだけで経済効果がある。
それが今回は大多数だ。
気付いた商人達はここぞとばかりに、商売に精を出している。
動きがあるのは商人だけではない。
冒険者も一般人も、はたまた貴族も王族も。
成り上がろうとする者。
逃げる準備をする者。
各国の連携を図る者。
取り入ろうとする者。
それぞれの思惑を胸に抱いていく。
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「で、実際のところどうなんですか。」
そんなことを聞いてくるのは受付嬢のスミールさん。
「どうとは?」
「Sランクと組んでるゼロさんなら何か知ってるかなぁと。」
「いや、組んでるだけで。機密事項については流石に俺も知らないって。」
「そうか~。まぁそうですよね。」
「……。」
「……。」
「……何ですか。」
「……実際のところは?」
「ギルドの受付嬢のスミールさん以上の事は知らないでしょうよ。」
「ふぅん、まぁそういうことにしておきましょうか。」
「それより依頼の方を。」
「は~い。」
俺は薬草採取に出る。
そう、いつも通りに依頼をこなすだけだ。
マクロさんだけじゃなく、各Sランク達が動いている。
誰が見ても完全なる異常事態。
かといって俺に何ができるかという話だ。
低ランクのモンスター1体ぐらいなら俺でもどうにかなる。
しかしそんな話ではないだろう。
ドラゴンでさえ1人で倒すSランク達。
そしてSランクになるには、厳しい審査がある。
だからこそ、そんなSランクにあり得ない。
あり得てはいけない。
……裏切者がいるなんて、あり得てはいけないんだ。




