表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフター・コロナは物書きの世界  作者: 場末の予言屋
第四章 形から始める「文豪気分」
59/73

22.パイプと執筆生活(機材編)

私の執筆生活は「電子手帳」から始まった。


当時私は神奈川から品川に通勤していたが、通勤時間の有効利用が目的で、電子手帳を購入したのが執筆用の機材との出会いである。


朝の電車内でカレンダーに本日の業務を時間毎に記入し、進捗具合をチェックする使い方、簡単に言えばカレンダーをトゥ・ドゥ代わりにする所から始めた。


最初は、スタイラスと言うタッチペンのような物で、画面にローマ字を書いて変換するスタイルだった、今で言うスマホ入力のような感じだ。


ただし、ちょっとした思いつきをメモるのには適してはいたが、頭の中で物語が走り始めると、まどろっこしい事甚だしい。


そんな訳で現在は、コンパクトサイズのキーボード装備の、テキスト入力専用機を愛用している。


某事務用品会社が販売している、あれだ。


立ち上がりは早いし、電池二本で長時間の執筆ができるし、余分な機能は付いていないと、まさに物書き仕様に特化したハードである。


しかし、その機能以上に気に入っているのが、私を「文豪気分にさせてくれる」ところである。


パッと開いて、サクサクと文章を打ち始める、まさに物書き感満載である。


パソコンではこうは行かない、またスマホでは、遊んでいるようにしか見えない。


このコンパクトサイズのテキスト入力専用機に、現在では珍しいパイプ喫煙が加われば、それはもう無敵である、文豪以外には見えないと言うものだ。


そんな訳で、最後に最近のマイブームを紹介し、終わりとしよう。



【 喫茶店で文豪気取り遊び 】


現在は愛知県在住であるが、美濃・尾張と言えばモーニング発祥の地。


一日を仲間内とのモーニングから始める、そんな地元住民に支えられている喫茶店も多い。


また、喫煙フリーの店も多く(現在は過去形となってしまってはいるが)、ユッタリとした時間をコーヒー一杯で提供してくれる店には不自由しない土地柄だ。


モーニングを済ませ、残りのコーヒーをチビチビやりながらパイプに火を入れる。


次に紫煙を漂わせながら、これ見よがしにキーボードを広げて書き物の続きを始める。


店員などから若干の注目を集めるなどもあり、一端の文豪気取りが満喫できる一時だ。


これもパイプスモーカーならではの特権と言える。

あぁ、いい時代だったなぁ・・・・・・


しかし、現在は何処もかしこも、猫も杓子も「禁煙、禁煙」。


パチンコ屋や路上でさえも、煙草を吸う事はできない。


喫茶店で文豪を気取るのは、もはや昔語りと諦めていた時もあった。


しかし、そこはモーニングの聖地だ。


極わずかではあるが、喫煙フリーの喫茶店が今でも生き残っている。


レジ横にお店のマッチが置いてある、まさに天然記念物的喫茶店までもが健在だ。


レトロな家具に開けた空間。

ユッタリ目の椅子と木目調の机。


そこでパイプをくゆらせながらの執筆、昭和の文豪さながらである。


これが現在の、マイブーム。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ