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アフター・コロナは物書きの世界  作者: 場末の予言屋
第四章 形から始める「文豪気分」
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11.グルメな時間

さて、グルメそのものへと話題を移す前に、パイプ喫煙を通して楽しめる「グルメな時間」についてにも触れて行こう。


現在グルメの視点から特集を組んで、パイプ煙草の解説をしているが、ここは折り返し地点の箸休め、そう考えていただければ幸甚である。



さて、ルイ・ロペス(場末の予言屋)の喫煙生活は、昭和の時代にパイプ煙草から始まった。(歳がバレる喫煙歴である)


一般的にはシガレット、いわゆる紙巻き煙草で喫煙を覚えるのが普通だが、私はあくまでもパイプ喫煙にこだわっていた。


理由は、「パイプをくゆらせながら読書する」のが夢だったからだ。


暖炉の前で、ロッキングチェアを揺らしながら、ユッタリと煙をたゆたわせるイメージのあるパイプ。


では実際のところ、どのくらいの時間楽しめるものなのか、簡単に紹介して行こう。


これは、まだ私が若かった頃の話である。


パイプ喫煙を覚えれば、ゆっくり読書を楽しみながら、タップリと「バーチャル・グルメな時間」を楽しむ事が出来る。


そんな夢を思い描かせてくれた、とあるイベントがあった。


「パイプスモーキング・コンテスト」


これは世界各地で開催されるコンテストで、全員に同じサイズのパイプと煙草を支給し、どれだけ長く喫煙できるかを競うものである。


煙草は3g、マッチは2本だけ、着火に許された時間は計測までの60秒。


なお計測が開始されれば、そこから先は火の使用は一切禁止である。


世界屈指の猛者達が集う「パイプスモーキング・コンテスト」。


その優勝者ともなると、喫煙時間は2時間をも越えると言われている。


2時間である・・・・・・


スウィーツにしろ洋酒にしろ、リアルに2時間も楽しんでいては、酔っぱらうは太るはで、糖尿病まっしぐらだ。


それがパイプでは、たった3gの煙草で楽しめるのだ。


それはそれは若気のいたりで、夢を膨らませてパイプ喫煙を始めたものである。


しかし、現実はそんな甘いものでは無かった。


一見、夢のような喫煙を想像させてくれるパイプスモーキング・コンテストであるが、実際は途中で火が消えてしまう人が大半である。


高い喫煙技術を求められると言われるパイプ喫煙、一度火を点けて、最後まで消すこと無く、煙草を吸いきる事は至難の業である。


もっともそれ以前に、初心者ともなると、パイプに煙草を詰めるところからつまずくものである。


満足に煙草を楽しむまでには、それなりの道のりが必要で、「バーチャル・グルメにうつつを抜かしながら読書を楽しむ」などは、ある程度の経験を積まないと無理な話である。


まあ、餅でほっぺたを叩くような旨い話は、そうそう転がっていなかったのが現実だ。


それでも喫煙に慣れてこれば、それなりに形にはなってくる。


ここで私の喫煙時間を例に挙げるが、「1gでおよそ30分」。


この辺りを目安にしている。


2gで1時間、3gでは1時間半程度は煙を出し続けられる。


もちろん、「途中で火が消えた時の再着火は有り」の条件ではあるが、まあこの程度の時間であれば読書を楽しむ事が出来る、そのくらいの腕前は自負している。


「じゃあ4g詰めれば、2時間越えも行けるんじゃないの」と言われそうだが、ところがどっこい、そうは問屋が卸さない。


パイプ喫煙は、詰める煙草の量が増える程、燃費が悪くなると同時に、喫煙技術の難易度も上がる。


そもそも、4gや5gの煙草を詰められる、大きなサイズのパイプを見つける事自体が難しい。


ここから先は、パイプ喫煙のハウ・ツーになるので割愛するが、パイプ喫煙におけるグルメな時間は、ザッとこんな感じである。

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