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アフター・コロナは物書きの世界  作者: 場末の予言屋
第四章 形から始める「文豪気分」
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7.煙草とグルメ(洋酒編)

素材重視のイギリスと、人工的な着香のアメリカタイプのいいとこ取りをしたのが、ヨーロッパタイプのパイプ煙草になる。


ここでは「ヨーロッパでの煙草製造」の話題となるがその前に、お酒関係の煙草に一体どんなものがあるのか、ザット列記してみよう。


(蒸留酒関係)

ハイランド・モルト

スコティッシュ・モルト

モルト・ウィスキー

バーボン

アイリッシュ・ウィスキー

イタリアン・グラッパ

テキーラ

フルーツ・リキュール

ブルーキュラソー

ラム酒

アマレット酒

マラスキノ酒

煙草をシェリー酒のオーク樽で熟成させる


(ワイン関係)

赤ワイン

白ワイン

バローロ・ワイン

キャンティー・ワイン

ナパ・バレー

シャンパン


中々そうそうたるラインアップだが、残念ながら私は下戸である。


「孤○のグルメ」を気取っているわけでもないが、正直酒はからっきしだ。


それでも、洋酒系の煙草を吸った限り、ウィスキーの愉快な感じ(オーク樽の香り)と、バーボンのセメダイン臭、ブルーキュラソーのオレンジ感、赤ワインの酸味にシャンパンの甘みぐらいは楽しめる。

※シャンパンの発泡感と、バーレー葉の粗い煙の口当たりは、それなりに似ている。


まあ、所詮はナンチャッテではあるが、煙草のブレンダーの苦労がかいま見える程度には良く出来ている。


まあ、ナンチャッテでお酒を楽しむならば、ヨーロッパタイプの煙草をチョイスするのが吉と言える。


そこで、ヨーロッパのパイプ煙草事情を簡単におさらいして、ここは終わりにしよう。



(ヨーロッパ パイプ煙草事情)


時はさかのぼり昭和の時代。


パイプ煙草業界は、群雄割拠の時代を迎えていた。


パイプ煙草の本場イギリス、ついでスコットランド、アイルランド、北欧のスウェーデン、デンマーク、さらにオランダ、ドイツ、アメリカ、そして日本。


数多くの国で、幾つもの銘柄が製造され、特殊煙草を扱う店舗は、様々な商品で溢れかえっていた。


しかし、時は流れ令和の現在、世界的に「パイプ煙草製造の統廃合」が進んでいる。


もっとも、パイプ煙草の銘柄やレシピは残っているが、同業他社に買い取られたものも多く、製造のほとんどはOEMになっているのが現状だ。


実際のところ、イギリス・タイプもアメリカ・タイプも、製造はデンマークとドイツで行われており、日本で購入できるものはほぼ、この二カ国で製造されたものばかりとなった。


そんな訳で、ヨーロッパ煙草の時間をさらにさかのぼる事としよう。


時は1930年、ヨーロッパにアメリカの着香技術が渡り、ヨーロッパ・タイプの煙草の製造が始まる。


そこから、ヨーロッパ・タイプのパイプ煙草は、二系統に分かれる。


歴史的に古いのは、オランダで生まれた「ダッチ」。


フルネームは「オランダ・コンチネンタル・ナチュラル」。


イギリス煙草がヴァージニア葉をケーク状にプレスし熟成させるのに対し、ダッチはヴァージニア以外の煙草も加え、その上で加香処理を施してケーク状にプレスする。


いわゆる「イギリス煙草のアレンジバージョン」が、オランダで造られたダッチと言える。


これに対し、ヨーローッパ煙草をベースに、ブラック・キャベンディッシュ等の、甘みに特化した煙草をミックスし、その上でさらに加香したものが「ダニッシュ」となる。


フルネームは「ダニッシュ・スカンジナビアン」、デンマークで製造されたスモーキング・ミクスチャーだ。


現在のパイプ煙草界で、最も勢いのあるのがこの「ダニッシュ」だ。


なお、ダニッシュが北欧で作られたブレンドであるが故に、香りのバリエーションに、洋酒が多用されたと考えられる。


さて、場末の予言屋の独断で解説しているパイプ煙草のグルメコーナーだが、お酒とスウィーツだけでは物足りないと思う。


お菓子ばかり食べていると、いい加減塩辛い物も欲しくなり、お酒にしてもツマミがなければ少々キツイ。


そんな訳で、場所を移し「パイプ煙草とグルメ(食事編)」を、「パイプ煙草のカテゴライズ(世界基準)」に触れながら紹介して行こう。


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