5.読書とナンチャッテ「グルメ」
読書が、執筆にとっても試験の成績にとっても、大切な事は十分に理解してもらえたと思う。
さてここからは、読書をさらに楽しむ事に話題を移そう。
まあ読書に限らず、音楽や映画鑑賞でもそうだが、充実した時間を過ごそうとする時、必要となるものがある。
それが飲み物であり酒であり、スナック菓子にツマミである。
一日の疲れを癒すために、深く文化の海に沈む時、本以外に何も無いでは少々寂しい。
読書をしている時、何も無くて「口寂しい思い」をした事もあるのではないだろうか。
手に汗を握る戦闘シーンでコーヒーをすすり、ザマァや無双の導入部でスナック菓子に手を伸ばす。
または、異世界の森に踏み込む時にジックリと酒を嗜み、涙無しでは読めないシーンでツマミに舌づつみを打つ。
まさに、至高の時間である。
しかし、「これだけでは、足りない」。
楽しい文化があるだけでは、その楽しみは半分にも満たない。
そう、文化を楽しむ真髄は、「より深く文化を楽しむ為に、その時間と空間を、如何に豊かに演出して行けるか」。
これが、文化的時間を積極的にエンジョイする為に必要な事である。
その為には、文化に彩りを与えてくれる小道具に対し、知識と勉強が必要となる。
コーヒーには、ロブスト種とアラビカ種があり、モカにはマタリとハラーがあり、イルガチェフ農園などのコストパフォーマンスが良いものから、パナマ農園のゲイシャ種と言う、最高品質のものまである。
酒では、ラガーありエールがあり、シングルモルトにスコッチにアイリッシュ、シェリーにベルガモットにサンブーカ。
アルコールが全くダメで、カエルと呼ばれている(ゲコゲコ=下戸&下戸)私でさえ、この程度の名前が出る程に、それぞれの食には文化がある。
如何に、充実した文化的時間を過ごすかは、趣味に対する知識を、何処まで積極的に増やして行けるかに掛かっている。
そこに、スーパーマンの様に登場するのが、ナンチャッテではあるが、様々なグルメを網羅している「パイプ喫煙」である。
世界には数百種類に上るパイプ煙草があり、様々なナンチャッテグルメを演出している。
お酒ではスコッチにアイリッシュ、赤ワインにナパ・バレー(最近は見かけないが)にシャンパン。
バーボンにベルガモットに、ラム酒やサンブーカ・リカー等、なんでも揃う。
また、パイプ煙草にはスウィーツも充実しており、チョコにココア、バニラ、アマレット、チェリー、アップル、リコリス、メープルに黒蜜、キャラメルにヨーグルト・スカッチにナッツ等、何でもござれだ。
しかもこれらの食を、「全てバーチャル」で楽しめる。
もっとも、「全てがナンチャッテ」であるのが玉にキズだが・・・・・・
ただし、ただしである。
これら全てを、リアルに体験しようとすると
確実に太る。
お酒であれば、ヘベレケになるのは間違い無い。
従って健康には、いちじるしく良ろしくない。
しかし、これがパイプ喫煙であれば何の問題も発生しない。
全てがナンチャッテであり、ただのバーチャルだ。
煙草を吸い過ぎて肥満になったと言う話、私は一度もたりとて聞いたことはない。
そんな訳で、これからパイプ煙草のナンチャッテグルメ情報を、数回の特番で紹介して行こう。