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アフター・コロナは物書きの世界  作者: 場末の予言屋
第三章 ベーシック・インカムと近未来の電脳世界
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4.ベーシック・インカム(生き残りの選択)

「2021年生産地に異変が起きている。」


これは食料関係者から聞こえて来た声である。


2021年、春先から野菜の価格が可笑しくなっていた。

当初は、新型コロナによるパンデミックや緊急事態宣言などの影響と思われていた。


しかし夏、お中元の商品に異変が現れた。


高温障害による果物の不作や、早期の落果などにより、例年より早めに切り上げる産地が幾つか出てきた。


今秋、北海道は雨不足の影響で、じゃが玉の収穫が10分の1に減少する産地も出てきそうと、関係者から情報も入って来た。


どうやら異常気象による農産物などへの影響、死活問題の予兆が見え隠れし始めている様だ。


正直なところ、気候変動は場所によっては危険な状況まで来てしまっているのかもしれない。


2021年は、「22年遅れでやって来た、ノストラダムスの大予言の年」、水害・山火事・干ばつ等で、世界の至る所で農産物に被害が出ている。


ただでさえ、人口爆発と資源の減少による食糧危機が叫ばれているのに、危機を加速する事態が頻発している。


これはあくまでも場末の予言屋によるナンチャッテ予言ではあるが、この人智を越える早さで起き始めている気候変動、旧年来の農業政策では追いついて行けないのではと考える。


世界各地の生産地で、例年通りの作付けを行っていては、人智を越えて起きている気候変動に、対応できないのではないか。


結果として、世界の至る所で食料不足が顕在化する、そんな事態にならなければ良いと願うばかりだ。


そこにE・M・Kが大きな力を発揮する。


「気候変動に合わせた、産地改革を主な目的」に据え、積極的に農地の変革に取り組む事が、農業政策の最大の課題になって来る。


ただしこの政策は、「リスクも高く、産地の変革を望まない生産者からの反対」は大きいと思われる。


しかし、エッセンシャル・マネー経済により、生活費はベーシック・インカムで保証することによって、生産者は安心して気候変動への対策が取れる。


こうすれば、異常気象による飢饉にも、ある程度は対応できて行くのではないか。


異常気象が毎年更新されて行くような現状、生活を守る前提の産地改革では、既に間に合わない状況になりつつあると考える。


なお、設計の予言者によると、2048年の世界は、「国家間の住民の移動は、世界政府が主導することで、かなり自由になる。」との事だ。


話が少々脱線するが、ここで地球の気温上昇を止められなかった場合、世界はどうなるかを考えてみよう。


温暖化の影響で、気候変動が大きくなると、海岸線は大幅に後退し、熱波や干ばつで緑も失われる。


生産できる農産物も変化し、産地として機能しなくなる地域も出てくるだろう。


そうなれば人類の生活圏も、大きく変動せざるを得なくなる。


結果、現在の様に「移民問題」等と言って、国家間ですったもんだしている場合ではなくなる。


そんな事態になったら、設計の予言者が描く「世界政府と世界宗教者会議の二重統治」による、世界規模での移住計画が必要になると考えられる。


もしこんな未来になったとしたら、背に腹は代えられない、それぞれの国の責任において、ベーシック・インカムで自国民を保護するより他無くなるだろう。


まさに、ベーシック・インカムは「生き残りの為の選択」を我々に与えてくれる、そんな事を思う今日この頃である。


(移民問題)


近未来の世界に訪れるかもしれない「大量移民発生問題」、これについてもひとくさり。


もし、異常気象により世界中で大量の移民が発生する事態になった場合、設計の予言者の提言「宗教統一」が大きな力を持つ。


大量移民の発生は、日常生活の身近に「言葉も風習も文化も異なる、異質で得体のしれない人達」が現れる事になる。


この時、その移民のバックボーンに宗教があるのか無いのか、バックボーンの宗教を知っているのかいないのか。


それによって、移民の理解や、接し方の想定に差が生じると考える。


何よりも、身近に得たいの知れない人達が溢れる恐怖や不安が、軽減される事は期待するところである。


まあ、前提として「宗教自体が、争いをせず、協力体制を築く」事が必要なのは、言うまでもないが・・・・・・


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