5話
妹視点になります。
説明文ってどこまで端折るかすっっっっっごいさじ加減むずかしい!!!!!!!!
冒険者ギルドの前は相変わらずプレイヤーで賑わっていた。
順番待ちしている様子はないので、マヒロと連れ立って中へ入る。
―――
――
―
ギルドの中は表のプレイヤーの数が嘘のように思うほどいなかった。
代わりに併設されている酒場には多数のNPCがこちらを値踏みするように視線を投げてくる。
不躾な視線を不快に思い、必要事項を済ませてさっさとここを出ていこうとマヒロに提案するも返事が一向にこない。
それを不審に思い振り返るが、そこにマヒロはいなかった。
「…マヒロ?」
すぐ後ろにいたはずのマヒロが居なくなっていたことに少しパニックになりかけるが、改めて思い返すとここはインスタンスエリアになっているのではと思い当たる。
その証拠に視界に映るメニューの端に【インスタンスエリア:冒険者ギルド】って表示されてるしね。
自分のことが落ち着くとマヒロのことが心配になってくる。
…いつも落ち着いてるから動じることは無いと思うけど…。
一応メールはしておこうかな…、見るとは思えないけど…。
心配しても仕方ないし、受付行ってみようかな。
「冒険者ギルドへようこそ、あなたは来訪者の方ですね?」
「そう!さっきこの街へ来たばっかりなんだよね!
女神様にまずここへ来るといいって言われたんだけど、ここで何をすればいいの?」
「ここでは来訪者の方々の身分証を作るために冒険者登録していただいてます。
強制、というわけではありませんが身分を証明できないと今後行動に制限が課される場合がありますので登録されることをお勧めしております。
私の名前は"オフィーリア"。ここで新たに冒険者登録される方への説明を担当させていただいてます。」
「私はチヒロ!
そうなんだ。冒険者登録っていうのは職業が冒険者になっちゃうの?
私できればメカニックになりたいんだけど…。」
「その点はご心配されなくて大丈夫ですよ。
ステータスをご覧なっていただくと職業の欄が"来訪者"になっていると思います。
ここでは最初の職業として来訪者の皆様に"冒険者"になっていただいてます。
そうすることでこの世界と繋がりができ、魔法やスキルなどが使用可能になります。
その後は好きな職業についていただいて大丈夫ですよ。
メカニック志望でしたら"鍛冶工房"に行っていただければと思います。」
「今のままだと魔法とかが一切使えないからそれを使えるようにするってことなんだね。」
「えぇ、是非登録していくことをお勧め致します。」
「うん、登録させてもらうね。
魔法とかスキルとか使ってみたいし!」
「ありがとうございます。
そうしましたらこちらの水晶に手を触れていただけますか?」
「こう?」
私が水晶に触れた瞬間、私の手のひらから文字のような何かが水晶に吸い込まれていった。
「チヒロさんのパーソナルデータを水晶を通じて世界へ結びつけてるんです。
そしてそのデータをこちらのギルドカードに反映させます。
…できました。ではこちらをお持ちください。」
「わぁ!すごい、魔法っぽい!ファンタジーを感じる!」
「魔法っぽいんじゃなくて魔法なんですよ
ギルドカードは今後クエストの受注、家の購入などに必要になってくるので失くさないよう気をつけてくださいね。」
「はーい!」
「では、手続きは以上になりますがご不明な点はございませんか?」
「えーっと…、とりあえずは大丈夫…かな?
わからないことがわからないって状態だからまた何かあったら来ても大丈夫?」
「えぇ、もちろんです。
では今後のチヒロ様の冒険に幸多からんことをお祈りしておりますね。」
そう言って笑いかけてくれるオフィーリアさんに別れを告げ、冒険者ギルドをあとにした。
よろしければブックマーク登録よろしくおねがいします!
てか、ステータスとか一切乗っけてないけど大丈夫かな…。
僕自身がステータス飛ばして読んじゃう人だから書いてないんだけど…。