8話
すみません、ちょっと短いです。
「次は〈弩〉使ってみるか。
兄ちゃん力よえーからな、弓よりはあってると思うぞ。」
「あぁ、さっき街の外に出たときに使ってみた。」
「お、使ってみたのか。
どうだったんだ?」
「全然当てられなかった。」
「だろうな、そんな簡単に当てられたら俺もここで教えてないしな。
弩に使う矢は通常の矢より短くてな、兄ちゃんの使った弩は張力がそんな高くなかったろ。
張力が低いとそれだけ軽い矢を使うことになるんだが、そうすると風の影響をもろに受けることになるからな。
まぁ狙ったところには飛ばねぇだろうな。」
そういうもんなのか。
そういったことを何も知らずに使っていたから当てられないのも当然か。
「じゃあもっと張力?というのが高いのを使えばいいのか?」
「そうすると兄ちゃんじゃ弦引くのに時間掛かんだろ。
それならいっそのこと〈銃〉使ってみねぇか?
銃もまぁ反動はあるからある程度力は必要になってくるんだが、〈弩〉や〈弓〉と違って連射は効くし、兄ちゃん向けだと思うぜ?」
「〈銃〉か…。」
確か初期に配布される装備には含まれていなかったな。
そうするとこの街で売っているところがあるのだろうか。
それに銃があるなら弓や弩の役目ってなんだろうな…。
「銃になんかあんのか?」
「いや、単純に持っていなくてな。
入手の方法と、銃があるなら何で弓や弩があるのか気になってな。」
「あぁそういうことか。
銃の入手方法ならこのギルドでも入門用のでよければ用意できるぞ。
ハンターギルドへいけばもっと種類も取り揃えてるし、鍛冶屋に頼めば兄ちゃん専用にカスタマイズされた一挺を用意してくれるぜ、その分値は張るがな。
それと弓や弩っていうのは魔法との親和性が高くてな。
一射で弾幕張ったりなんて真似ができるんだ。」
「なるほどな…。」
魔法、興味がないわけでもないが、それよりも俺には優先すべきことがあるし…。
「わかった、銃の扱い方を教えてくれ。」
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