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日々のうた
いつもと変わらない
ガラス越しに浴びる日射しは優しくて温かい
その先の窓の向こう側では
冷気が全てを覆い尽くしてる
それはそう
あたりまえの冬
なにも変わらない
ひとりコーヒーを飲む朝
冷たい指先は
このカップが温めてくれる
いつだったか
指先を絡めて向かい合ったのは
そんなことをふと考える
戻らない日々が
液晶画面の焼き付きみたいに
消えないままでも
何事もなかったように
いつもと同じように
冷気の中に身を投じるの
新しいピアスを付けて
せめてもの抵抗は
見えない口元のローズピンク
貴方が似合うと言ったから
日常の切れ端に
こびりついたままの渋
真っ直ぐ歩くことさえままならない
それでも
私は笑っている
この寒さは何れ和らいで
梅の花なんかが咲くんでしょう
どうか幸せに
笑顔の裏側に隠したローズピンク
本当は
幸せになんかならないで
そうしたらまた戻って……
そんな願いごと凍らせて
また変わらない日々の中に
身を投じるの
今はまだ
冬の中




