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幻想現実世界の勇者  作者: ペサ
幻想現実世界の勇者
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第115話 共犯者と久しぶり


「うわぁすごいねここ!要塞化出来そうだよ。てか堅さん久しぶり」


「あ、ああ。軍を作る時の戦争の際、拠点にしていた場所だからな。しかし、まだ武器をこんなに残していたとは俺らも知らなかった」


「今はもっぱら、食料用の倉庫なってるけど」


 柊が五つ子亭に頼み、開けてもらった店の地下室。そこには夥しい数の銃や弾丸、食料などが貯蔵されていた。


「……」


 入って数分間は物色と解説で潰れた。でもそれも過ぎ去れば、椅子に座った堅と環菜はまるで仁の言葉を待つように沈黙を作る。彼らも何か、覚悟を決めているようだ。


(僕らも決めなきゃ)


 思い出すのは少し恥ずかしい、けれど絶対忘れてなるものかと思う昨日得た宝物。踏み出すのは怖い。絶対にいい反応はない。言えば言うだけ、仁が嫌われる。


(シオンに貰ったしな)


 でもそれは、必要な事で受けるべき報いだ。怖いなんて言って躊躇ってばかりもいられない。自分の手をぎゅっと握ってくれた小さな手を握り返して、踏み出す。


「堅さん、環菜さん。二人を呼んだのは、大事な話があるからです」


「付き合い始めましたって報告じゃない、よね?」


「違うね。どちらかといえば嬉しくない報告だよ。付き合い始めたけど」


「……子供を余り放ってはおけない。悪いができる限り早めに頼む」


 茶化されて、急かされた。仁の緊張を解す為なのか、二人の態度を見るに何か後ろめたい事でもあるのだろうか。ただ純粋に子供が心配なら、ここに連れて来ればいいのに。


「ごめんなさい!その、実は僕、普通の日本人です!」


「異世界に渡ってなんかいないし、この魔法も、ただの刻印です。みんなを、騙してました」


 でも、今は仁の後ろめたさが優先される時だ。深く息を吸って、言葉にして吐き出して、机に手をついて頭を下げる。


「……」


 言葉は聞こえず、息を飲む音がした。過去の失敗を晒し、醜い自分をさらけ出すのは恥ずかしかった。だがここで止まるなと、一層強く握られたシオンの手が背中を押した。


「どんな影響があったかというと、刻印の事を広げるのが遅れました」


「そのせいできっと、たくさんの人が死んだはずです。もっも、守れたはずです」


 罪を話し、被害を告白。どんなに理解力がなくたって、面食らっていたって、これだけ言えば気づくだろう。仁がどれだけ、間接的に人を見殺しにしてきたか。


「理由は?」


「え?」


「なんで、そんな事をしたんだ?」


 ここでようやく、堅が口を開いた。怒鳴る訳でも冗談かと聞き返す訳でもなく、仁が嘘を吐いた理由を彼は尋ねた。


「……自分が、助かりたかったからです。特別に、なろうとしました」


 しかし、理由を告げたところで何も変わりはしない。この嘘がなければ助かったかもしれない人の命は助からず、噂が蔓延し、仁は嘘を抱えて苦しんでいる。そして今、嘘は新たに二人の心を傷つけ、


「そうか……やっぱり、か」


「はぁぁぁぁぁ……全く、もうちょっと信じてもらいたかったなぁほんと」


「……?あの、怒ったりは、しないんですか?」


「半殺しにされるくらいの覚悟で来たんだけど」


 堅はようやく肩の荷が下りたと言わんばかりに、環菜はがっかりと落ち込み、ため息を吐いた。怒鳴られて殴られるくらいの覚悟をしていた仁にその態度は、余りにも拍子抜けするものだ。


「というか、やっぱりって!?」


「……!?そ、それはだな」


「こいつがマリーさんと騎士の会話、たまたま聞いてたんだって。最近距離とってたの、それが原因」


 合点がいった。やたら余所余所しく、会うことすら避けていた堅の態度はそういう事か。今日の異様な警戒も、自分に嘘を吐いているかもしれない虐殺者を前に、緊張していただけの事。


「怒らないのって、怒られたいの?」


「いや、そっちが当然の反応だと」


「まぁ、そっか。うん。かなり怒ってるっちゃ怒ってる。特に堅が」


「……なぜ俺だけみたいな言い方をする。確かに、怒ってはいるが」


 やはり、予想通り怒らせた。そして、傷付けた。噛んだ口の中で血の味がする。もう一回大きく息を吐いて、「ん」と歯を食い縛る。まるで、殴って下さいと差し出すように。


「殴ったりはしない。一旦気が紛れるかもしれないが、問題の解決にはならない」


 だが、堅は見るだけで殴る事はせず、拳を収めてしまう。殴ったところで仁の罰、堅の気晴らしでしかなく、死んだ誰かが帰ってくる訳でもない。むしろ仁がこれで怪我を負いでもしたら、死人が増えてしまう。


「優しいなぁもう。じゃ、私は遠慮なく」


「っ!?……」


 堅の先を見て怒りを飲み込んだ対応も、優しさではある。だが、環菜が見せたのは、これでけじめだという、罰を望む仁への別の優しさ。それは、絶妙に怪我にもならない力加減の、とてもとても痛い優しさだ。


「ありがとう、ございます」


「……うーん。殴られて礼を言うってのはアレだね。変態くさいね」


 今度の茶化した方はさっきとは違う。親しみによるものだ。仁としてもそういう性癖はないのだが、環菜の言葉で拳を見つめ始めたシオンが怖い。


「これだけで済ませたのは、私も堅も分かってるんだよね。仁がどれだけ自分の事責めてるか。シオンちゃんから付き合えない理由聞いたし」


「…………そういう事だ。少なくとも、今のお前は、殴らなくてもいいと思った。環菜は殴ったが」


 ああ、見てくれる人はいた。認めてくれる人がいた。それがすごく嬉しくて、でもこんな簡単に許されていいのかと思ってしまって。


 冷静に考えれば、手足や筋肉に骨関節、魔法の侵食など、側から見た仁はおぞましいまでに対価を支払っている。自責の念が強すぎて気付かないだけで、周りからすればこれ以上責め立てるのは酷だと思う程に。


「許したわけじゃない。俺らが求めるのは、救いだ。絶対に、この世界を救ってくれ」


 どうやら顔に出ていたらしい。鈍感野郎の堅ですら仁の心境を察して、言葉をくれた。


「本物になってくれ」


 願い、願われ、希望となる。例え始まりは偽物であろうとも、最後に本物になれば。そして、本物になる方法はただ一つだけ。


「後、少しです。その為に、力を貸してください」


 恥を忍んで頼む。仁じゃどうにもならない、メッキの隙間を埋める為の役割を。人を殺した嘘に協力してもらって、人を守る嘘に変える為の共犯者になってくれと。


「いいよ。どちらにしろ、ここで私が嫌って言ったところでこの街がやばくなるだけだし」


「……最初から道はないだろうが」


 人を守る為に軍に入った彼らが、冷静な状態なら断れる訳もなかった。これにて共犯者の契約は結ばれ、後は明日の発表を待つのみ。


「にしても堅、ちょっと変わったね。あんた前なら、ぷっちんいっててもおかしくないような」


「俺も少しは大人になったんだ。悪いか」


 確かにそうだ。初めて会った時、復讐に身を焦がして戦っていた彼ならば、この時に怒りに身を任せていてもおかしくはない。だが、今日の彼は冷静に怒りをコントロール出来ていた。


「はぁ。とにかく、これで終わりだな。孤児院に俺は戻るが、環菜。仁とシオンと一緒に桃田の所に行ってこい。今日あいつ退院だろう」


「私達いない方がいいんじゃない?二人きりにさせてあげたら?……ねえ、仁とシオンちゃん、もしかして忘れてた?」


 堅と環菜の事で頭が一杯で忘れていた。もちろん、結婚式が二日後にある事は覚えている。覚えているのだが、桃田の退院が今日である事はすっかり忘れてしまっていた。


「今日は稽古の予定だったけど、少しだけ顔を出しておくか」


「数分程度なら邪魔にならないだろう死ね!」


「い、いいのかな……?」


 昨日は憂鬱。今日はいい日で明日は憂鬱。しかし明後日はまたいい日。魔法陣を手に入れる為には騎士と戦わねばならないが、奴らの影などどこにもない。もちろん警戒も索敵も怠るつもりなんてないけれど、それでも楽しめる時は楽しまなければ。なにせ、シオンと確実に一緒にいれる時間は少ない。


「み、みなさん!大変です!」


「ん?どうしたの?楓が妊娠でもした?」


 ああ、だがしかし、悲しいかな。


「そんなめでたい報告じゃないです!おそらく、考えられる限り最悪に近いです!」


「……菜花ちゃん、勿体ぶらないで」


 例えどれだけ幸福な日常だろうが、憂鬱な日だろうが、明日に向けて希望が持てた日だろうが、不安だったわだかまりをなんとかできた日だろうが、運命という存在はお構いなしにやってくる。


「反乱です!あちこちの軍の主要施設がすでに襲撃を受け、そのほとんどが陥落!」


 いつもと同じ大きさで、でも明るさなんて欠片もない声の菜花の報告に、部屋の中の空気が凍てついた。たった今、反乱を予防する為の契約を結んだばかりだというのに。


「柊司令の部屋は真っ先に襲撃を受けましたが、どうやら単身で逃亡なされた様子です!」


「司令室が真っ先に?ちょっと待って。反乱軍はどっから湧いて出た?」


 司令室なんて最もガードが固い部屋だ。そんなところにやすやすと一般人の侵入を許すなんて、あり得ない。


「……反乱軍は、軍の内部にもいたようで。もちろん、多くが一般人ですけど……」


「内側から食い荒らされてたってのか!?」


 ある意味、想定の外だった。何せ軍というのは日頃訓練を受け、多少の狩りをしていれば、ありとあらゆる特権にありつける。一般人がその差に不満を覚えて反乱を起こすのなら理解出来るが、軍内で起こす理由が分からない。


「反乱軍の主張は、こうです。利益を独占し、権利を貪り、非道の実験や禁忌に手を染めた独裁者にこの街を任せるわけにはいかない。日本は民衆の国であり、民主的であるべきである」


「……綺麗な理由に乗せられた、正義感のある軍人達が立ち上がったのかよ……!」


 主張を聞けば、理解出来た。利益を貪る為に軍に入った者は多いだろう。いざとなったらその大半が腰抜けになるだろうが、それでも数は力。いるだけでも軍の強さを示す存在だった。


 しかし、中にはただ純粋に人を救いたくて入った者もいる。そして、彼らから見て、利益を得ようとする者の多い軍はどうだろうか。果たして、本当に人を救う為の組織に見えたのか。答えはご覧の有様だ。


「……そして、その、言いにくいんですけど、こんな主張も……」


「いいから言ってくれ!時間がない!」


「気が立つのは分かるけど、その辺にしましょうねぇ……私が言うわぁ。菜花、お客さん達を落ち着かせてあげて」


 指を合わせてこちらをチラチラと見る菜花に、しびれを切らした仁が詰め寄る。ひっと怯えた彼女に代わり、落ち着いた口調で蘭が説明を引き継ぐ。


「桜義 仁はただの日本人であり、『勇者』ではない。我らが皆、あの超人のような力を得られるはずなのに、軍はそれを隠している……と」


「……はぁ!?」


 しかも、軍の内部崩壊に仁の嘘が関わっている。曲がりなりにも人を守ろうと戦っていた仁を見て、その姿について来ていた者達もいたのだろう。むしろ腐った組織で唯一、信じられた箇所だったのかもしれない。しかし、そこが崩れたならば?


「一日、出遅れた……!」


 遅かった。今日発表していれば、この事態は防げた可能性がある。いや、防げなかったにしろ、反乱軍に付き従う人数をかなり削れたはずだ。なのに!


「ちょっと待って!そんなの、あくまで噂でしょ!?」


「宣言なされた方が問題でして」


「っ!?も、もしかして……?」


 だがあれは、あくまで噂だった。ここまでの影響を持つかと詰め寄った環菜を格闘術で軽くたおやかにいなし、目を伏せた蘭に堅と環菜は息を飲む。まるで、心当たりがあるかのように。


「此度の反乱、敵方に『勇者』マリー、そして幹部の一人として桃田さんがいらっしゃいます」


「……は?」


 残酷な運命が「お久しぶり」と、笑顔で語りかけてきた。そんな気がした。








 

「ちょっと待って!そんなの、あり得ない!なんで桃田が!」


 軍の中核メンバーの一人、柊の手足となって働き、明後日には結婚も控えている男がなぜ?


「マリーさんが反乱に加わっただって?頭悪いんじゃないのかい!?あの人はこんな、破滅一直線の道を突き進む人じゃないぞ!」


 不殺の誓いを立て、過去の英雄行為がただの虐殺と知ってなお、前を向いて立ち上がった強き女性。仁とは違う、本物の『勇者』であるマリーがなぜ?


 僕と環菜が同時にあげたのは、それぞれが信じた人の反逆に対する不信だ。二人とも、滅ぶと分かっている反乱を起こすような人物ではない。


「一度でもぶつかればもう、消える事のない憎しみになる!僕らは自分達で滅ぶぞ!」


「そ、そうだ!楓はどうなってる?桃田と一緒にいるのか!?もしや人質に取られたんじゃないだろうな!」


「残念ながら、楓さんについての情報は入ってきていません」


 一切の理解不能。このままでは、この街は本当に終わる。騎士の襲撃も飢餓も貧困も魔物も龍も関係なく、自分達で自分達の首を締め上げてだ。


「今は動機などいい。それより先に考えるのは、これからどう動くかだ」


「ひとまずは安全の確保、状況の整理。司令を探して保護する事だ。俺らにはまだ、あの人が必要だからな」


 理解出来ない事を理解しようとするより、まずは対処すべきだろう。そう述べた俺に頷き、堅が手堅い一案を出す。その言葉に皆が落ち着き、異論なしと頷いて地上への階段を駆け上がる。


「……あ、あいつは!」


「てめぇ本当に偽物なのか!?それとも奴らの言いがかりか!?」


 登り、姿を見せた地上で仁が浴びせられたのは、まさにその通りの疑いの声と罵声。どうやら近くにいた軍人や一般人をありったけ収容しているらしく、その大きさと数の凄まじさたるや店を震わせるほど。


「お、落ち着いて!落ち着いてください!」


「みんな興奮状態で話を全く聞いてくれやしない!」


 ここはどう言うべきか。そう悩む暇も与えられず、詰め寄られて押し潰されそうになる。多少傷つけるのも止むを得ずと、シオンが魔法を発動させようとしたその瞬間、


「落ち着けッッッ!!!」


 男性の野太い声も、女性の悲鳴も、全てがたった一人のよく通る女性の声に掻き消された。


「疑いたきゃ疑いな。それで命が助かると思ってるなら、そうすりゃいいよ」


 声の主は、紅。二階からゆっくりと降りてきた彼女はまだ寝巻きで、目が腫れていて。だが、その声は凛と人の目を惹きつける。


「でも、違うだろ。私達が今どうこう騒ぐべきは、これからどうするかだ」


「で、でも!反乱軍の方が数が多くて!ほとんどの奴らが降伏しちまって!」


「こんな時を末が想定していないわけがない。だから、きっと何か策があるはずだ。それまで生き残る事が重要だ。違うと思うなら手を挙げて言ってみな」


 誰も手を挙げない。それこそが、希望だったから。たった一人で立ち上がって軍を立ち上げ、この街をまとめてきたことを、ここにいる彼らは知っているから。それしかもう、縋るものがなかったから。


「外に反乱軍が押し寄せてる。ここも軍の拠点と思って潰そうって魂胆だろう……責め立てるより、攻めてもらった方がいいとは思わないかい?私達はその間、どうするべきか考えよう」


「……」


 誠に正論。このまま騒いで意見が割れて味方同士で殴り合って、その横腹を敵に突かれるくらいなら、全てを呑み込んで前へと進む策を探すべきだ。しんと静まりかえり、そして静かにこうするべきでは?などと意見が上がり始める。


「いい判断だ嬢ちゃん。さすがはあの男が惚れるだけある」


「っ!?……ど、どこから?」


「おっと警戒しなさんな。足元足元。あんたの読み通り、柊はこの事を見越していたよ。だから、あんたらの地下室のすぐ近くに繋がるよう、俺に道を掘らせてたんだからな」


「……いぬ?」


 しかし、始まった作戦会議は、魔法で拡張された声に再び沈黙する。声の主を皆が探し、そして皆が見つけ、皆が疑問に思う。なぜ、木彫りの犬がこんな所に?そして、なぜ喋っているのかと。


「地下に逃げな。一番安全な避難場所がある」


 犬の形をした大悪魔は笑い、天使のように逃走経路を指し示した。


「ただ逃げた所で状況は大して変わらねえ。どうにかする策、期待してるぜ」


 しかし、彼の言う通り、逃げてもこの街が救われる訳ではない。何か、策を講じなければならない。


「シオン。一緒にここを防衛するぞ」


「……仁、無茶しないでね」


「その間に策や方針を練っててね!じゃ、行ってくる!」


 だが避難するより、策が出るより先に先にここを潰されてしまえば、元も子もなく。だから仁はシオンと一緒にこの店を防衛する為、外に出ようとするが、


「待って!これ、柊から貴方に!」


「……!?こ、これ」


 呼び止められて、投げられた物を受け止める。それは柊の筆で書かれた、一冊のノート。そのページをめくろうとした瞬間、


「やぁ、ご機嫌いかが?」


 扉が金色の炎で吹っ飛び、金色の髪の『勇者』が姿を見せた。


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