第1話 悪夢の始まり
???「おーい!渉夢ー!」
渉「ん? ああ橋葉か、おはよう。」
僕の名前は時島渉夢
どこにでもいる普通の高校生と言いたい...自分が言うのはアレだがこの際はっきり言おう!変わり者で変人だ!
僕が学校へと歩いていると一人の少年が声をかけてきた。
返事を返すとその少年はいきなりこう言い放った。
???「あれ?今日は暗いなー?いつもの明るさはどうした。置いてきたか?」
渉「いや、昨日ちょっとな。って、置いて来とらんわ!」
声をかけてきたこの少年は僕のクラスメイトの橋葉智也。親友だ。
智「お?大丈夫みたいだなw」
渉「なんともないよ。平気さ!」
智「なら良かったww」
そうして話し合いながらしばらく歩き、学校に着くと自分達の教室へ向かい、自分の席に着く。
智「そういやお前さっき『昨日ちょっとな』って言ってたよな?なんかあったのか?」
渉「ん?あぁ、実は昨日、また恐ろしくリアルな夢を見た。」
智「ふーん。今度のはとどんなの感じのやつ?」
僕は昨日見た夢のことを話した。
自分の家族が惨殺されていた事、
化物に探し物があった事、
そして夢の最後に化物が言った言葉、
そこまで話した時、ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴り授業が始まったため、話すのをやめて授業を受けた...。
学校が終わって放課後になった。
僕は部活には入っていないので、そのまま帰ることにした。
さて、僕が変わり者というのは最初に話したでしょ?
実は僕、『普通の人が持つハズのない能力
を持っている』みたいなんだ。
どうして僕が能力を持っているかというと、実のところ僕も知らない。
僕ですら自分が能力を持ってることに驚いていたしねww
だって分かったのがごく最近なんだもんw
その能力は、あらゆる事実を書き換えるえる、言わば上書きすると言う能力だ。
この時僕は、うわっ!この能力チートだわwwwと思い、極力使用は避けていたけど(たまに楽したい時に使ったりしたけどねw)
実はそれだけじゃないんだよねw僕の能力は1つだけじゃなかったんだ!
あと二つも持っていたんだ!
けどそのうちのひとつは何かわからなかった(´・ω・`)
なぜかって言うと能力はあるのに発動しないんだよ!?
チキショウめぇ!
でも残り一つの能力は分かった。分かったんだけどね?
この日本ではこの能力は不要なんですよ?w
その能力は、武器を具現化し操る能力なんだw
銃を具現化させるのは良いんだけど日本じゃ使えないよ?この能力!?www
~~話閉休題~~
学校が終わり家に帰る途中、僕はいつも寄るコンビニへ行きいつものように漫画を読んでいた。
だが、今日は何か妙な胸騒ぎを覚えていた。
陳列されている漫画を何冊か読んだ後、
渉「ふぅ、今日は早めに帰えってみようかなぁ」
僕はそう呟き、お菓子を買い店から出て家に向かって歩いていった。
しばらくしてやっと家に着いた。
いや~疲れたよw途中公園の子供に捕まっていたからw
渉「ただいまー!姉ちゃーん!かーさん居るかー?」
玄関を開けて中に入るが返事は返ってこない。
(あれ?おっかしいなぁ…今日は皆家にいる筈なのに返事1つなし?出かけたのかな?)
僕はそう思いもう一度姉を呼んだが返事はない。
明らかにどこか様子が可笑しかった。
家の雰囲気が明らかににどんよりしていたんだ。
しかも何やら変な音もしていたんだ。
(何だろこの変な音…ん?まてよ?……この状況ってまさか!)
僕は嫌な予感がして急いでリビングに向かった。
僕の予感は当たってしまった。
当たってしまったんだ……最悪の予感が。
そして見てしまったんだ…………
『夢で見た化物が僕の家族を惨殺し部屋を部屋で物を探すところを』
そして化物は夢と同じ言葉を発した。
《やぁ、そこに居たのか、探したんだよ?》
この時僕は思ったんだ。
(あ、ああ!あの時……あの時見た夢は、『予知夢』だったのか……!)
このとき僕は、夢と同じ恐怖を覚えていた。
僕はこの状況を夢で見ていたのに家族を救えなかった。
僕には能力があったのに救えなかった。
能力を使っても無理だったんだ……!
あの時見た夢を僕はただの夢だと思い込んで忘れようとしていた。
夢なんだから仕方ないじゃないか、正夢だなんて思うわけが無いのだから。
けど現実はそんなに甘くない。
僕はあのときの夢を少しでもいいから疑うべきだったんだ……!
だが、もはや何もかも手遅れなんだ。
そう思った僕は化物から死に物狂いで逃げたんだ。
もう、僕に家族はいない……………………
僕はそう思いながら親友の、智也の家に向かって走っていった……
第1話
悪夢の始まり ~END~