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Sacrifice Diary  作者: 那泉織
9/11

不安




 放課後。私は町へと出掛けていた。





 本当はこんなことしたくない気分だったけれど、お母さんの誕生日が近付いてきてる。



 デパートのお弁当グッズ売り場で、お母さんが好きそうなデザインを探していると、ある一つのお弁当箱が目に入った。


 小さな花が散った柄の、ピンク色のお弁当箱―――。




 大きさもちょうど良くて、私はこれにしよう、と決めた。






 会計を済ませて外に出る。





 私は家に帰るため、平日で人の少ない歩道を歩き始めた。







 ――――その時だった。







 耳障りな急ブレーキの音。



 続けて何かが派手にぶつかる音。






 振り返った先では二台の車がボコボコに潰れていて――――。




 それを認識した瞬間、目の前で爆発が起こった。





 火に包まれるそれを見て、私は今日、学校で聞いた、友達の話を思い出していた。







 ―――そういえば朱音の事故があってから、この街で死亡事故が頻発してるんだよね。







 私は鞄を強く抱き締めた。



 中には悪魔――トリアから貰ったあの日記帳が入っている。




 死亡事故。

 悪魔。

 そして――――――。






 私は何かが結びついているような、そんな気がして、心臓の鼓動が早く脈打っていくのを感じた―――――。








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