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Sacrifice Diary  作者: 那泉織
5/11

チャンスだと思えば

今回、最初から長い台詞入ってます。

「よく一ページ埋まったな。…上出来だ。いいか? 今、お前は魂だけの状態で、肉体は現世にある。もうすぐお前はこの日記帳の効果で蘇り、お前が死んだ日の翌日に目覚める。………そこからお前が書いた分だけ、――…一ページ二十四行だから一行で一時間、一ページで一日生きられる。で、日記の文字は時間が経つと少しずつ、薄い灰色に変わっていく。全部色が変われば、お前は今度こそ完全に死ぬことになるぞ。だから色が変わり終わる前に次の日記を書け」





「が、頑張る………」






 私は不安だったけど意気込み、自分に言い聞かせるように頷いた。





 そうだよ。これはチャンスなんだ!


 一度死んじゃった(らしい)私が生き続けられるんだから、こんなにいい話はないよね?





 そう思うと、目の前にいるのが悪魔でも、私には幸せを運んでくれる天使のように見えた。







「…ありがとう」







 だから私は自然に微笑んで言ったんだけど、トリアはきょとんと、少し驚いたような顔をして、それから可笑しそうに笑った。






「悪魔に礼なんか言うんじゃねーよ。俺、結構酷いことしてるんだぞ? ………絶対に後悔することになる」




「でも、今の私は嬉しいから………」





 重ねて言うと、彼は無言で私をじっと見つめた。


 あまりにも物言いたげな視線を送られたから、私は困惑する。






「この日記帳だけど、お前が持って生き返るのは無理だから、とりあえず俺が預かっとくぞ。お前が生き返ってから何らかの方法でお前に届けるようにするから」




「何らかの方法って?」


「……それはお楽しみだ」




 あ、これはまだ、絶対にその「何らかの方法」を決めてないんだろうな。




 私は直感した。


 ………だって、トリアが微妙に目を逸らしてて、その顔が少し引きつってる感じがするから。







「っ……そろそろ日記の効果が出てくる。いいか? この日記のことや、俺のことは絶対に誰にも言うな。分かったな?」




「うん、約束する」





 私が頷き、彼が微笑したのを最後に見て、私の意識は薄れていった――――――。









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