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現代版置いてけ堀?
「ほ、本当なんです! さっきその川辺を通ったら、川の方から『おいてけ~おいてけ~』って、そりゃもう恐ろしい声で!」
1人の男が額に汗をにじませながら必死にそう言い募るが、それを聞く相手の反応は鈍い。
呆れたような、胡散臭いものを見るようなその目に、どうやら信じてくれていないと思ったのか、男はますます語気を荒げる。
「本当に聞こえたんです! じゃなかったら、川辺にテレビなんて置いていく訳ないでしょう!?」
「はいはい、とりあえず身分証明書見せてくれるかな? 免許証でいいから。これね、不法投棄だから。立派な犯罪だからね?」
作者史上最短のわずか255字です。小説入力欄がスクロール出来ないなんて初めて。