襲撃
「キャー た助けて・・・」
血を流し震えながら涙目で訴える女性
そんな人を横目に走り去る人々
「に逃げろ悪魔がきたぞーーーー」
「グァァァ」
雄たけびを上げる悪魔
煙に巻かれる町
無数に倒れている死体
まるで非日常ともいえる光景がそこには広がっていた
一方そのころ教会では
「オオイなんか煙くさくないか?」
「火事かしら」
ざわつく教徒たち。
「まさか」
そういい素早く外に出て周囲を確認する神父
「魔導士が敗れたというのか」
そうつぶやくように言い、素早く身を翻し、教徒たちに状況を説明する。
「現在悪魔がこの町に襲いにきている。おそらくこの町の者もすでになんにんかしんでいるだろう。じきにここへも悪魔が襲ってくるだろう。」
そう悲しそうな顔で告げる。
「そそんな私たちの祈りはレオ様に届かなかったの?」
「どどうしよう。」
「逃げなきゃ。」
パニックになる教徒たち。
「待て」
と神父は短く言葉を吐き教徒たちをいさめるのだった。
「おそらく今から外へ逃げても悪魔に捕まってしまうだろう。」
その言葉に教徒たちやソラやメタナル一斉には顔を絶望に染めてしまう。そんな教徒たちを見て神父は一縷の希望にすがる思いでこう言い放つのだった。
「幸いにもこの教会には迷宮につながる隠し通路がある。助かるかはわからないが、迷宮ににげてみないか?もちろん覚悟を持つものだけでよい。外へ逃げたいものは逃げるがいい。しかし助かる確率は低いだろう。ならば、迷宮へと逃げ外へと脱出したほうが生存する確率は高いと思う。判断はそれぞれに任せる。迷宮へと逃げたい者はついてこい。」
そういうと神父は軽やかに身体を翻し迷宮へと続く隠し扉を開け始めるのだった。