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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
7章 原初

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09

「おろ? 狙いを誤ったか。すまぬな。流石に慣れぬ体ではうまくいかなんだ。なに次はうまくやって――――おろろ?」

「そう何度も、喰らってやるモノか!」


 指を鳴らそうとしたサナの腕は、マルドゥクの放った大いなる風マグヌス・テューポーンによって断ち切られた。その先からは血液が流れだす。


「ふん。まぁ、マルドゥクだしな。これくらい当然か。しかしだ」


 描くことなく、腕の断面に魔術陣が現れる。既に流れていた血は止まっている。そして、そこから新たなる腕が再生する。


「再生ぐらい阻害してみせよ」

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇえ! 大いなる風マグヌス・テューポーンよ!」


 右脚に大いなる風マグヌス・テューポーンを纏わせる。それを新たな脚として立ち上がった。


「おー。すごいすごい」


 ぱちぱちと拍手する。サナからすれば純粋な称賛だったのだが、傍からは煽っているようにしか見えない。マルドゥクにもそう伝わったようで、額に青筋が浮かぶ。


「なんだ? 気に障ることを言った覚えはないぞ?」

「ムシュフシュ!」

「――――御意…………『我が毒は勇ましき者の為に』」


 マルドゥクの言葉に立ち上がり、直刀を自らの手首に押し当てる。そして彼女は自らの手首を半ばほど切り裂いた。切り裂かれた手首から流れ出た血液は、広がることなく、真っ直ぐにマルドゥクへと向かう。


「ほう………私の娘すらも汝の手足か」

「獣の力なんぞ使いたくはなかったが………出し惜しみしていられる状況ではないからな」


 マルドゥクは大いなる風マグヌス・テューポーンを纏った戦斧を構えなおす。その体は大いなる水の盾マグヌス・イヌダーティオが表面に現れている。


「しかしな―――」


 パチン、と指を鳴らす。


「なんだと!」

「なんで…………」

「―――私が自らの子の力を把握してないわけあるまい」

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