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「何故だ……何故……私は……ただ我が仔を―――」
「知っています………故に貴女はもう必要ない。我々は我々の手で世界を切り開いていきます。
貴女の愛を我々は忘れないだろう。
貴女の存在を片時も忘れることはないだろう。
貴女と言う母を思い出さぬ日はないだろう。
しかし、しかしだ……それでも貴女はもう必要ない!
この世界は我々、人類が手にします!」
「私は――私はただ―――――――――――我が仔と――――」
「これ、この一撃を以て神代終結とする――――――「フィーニス・ディーウィーヌス・サエクルム」!」
「―――――楽しく暮らしたかっただけなのに………」
「ここは、一応言っておいてやろう。『これこの一撃を以て、人類終結とする』――――」