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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
プロローグ

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6/480

05

 彼女(せんせい)を突き飛ばして父親の前に出たのは何故だったのか。

 その答えが出る間もなく、父親の振り下ろした酒瓶が咲和の頭を砕いた。


 砕かれた咲和の奥で、突き飛ばされた彼女の貌は()()()()()で歪んでいた。







 そうして、咲和の意識は死の泥の中へと落ちていった。

 息もできず、音もなく、光もない。そんな世界へと落ちていく。感覚は次第に希薄になっていき、暁月咲和と言う存在が溶けていく。

 そんな中、一筋の光が見えた。それは赤く、あたたかな光だ。光は徐々に近づいてくる。咲和は手を伸ばした。既に感覚は失われていたけれど、それでも精一杯に手を伸ばした。


 彼女はその光を掴んだ。




「咲和。私の()()()()



 その言葉は()()()のものだった。








 終わる――――――――――――――――はずだった。

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