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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
5章 謁見

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09

 イシュをベッドへと寝かせて、黒塗りの扉に向かう。


(―――ん?)


 ドアノブに手を伸ばす。しかし、それを透明の膜が阻害した。柔らかくしなやかな布のような膜は、扉全体を覆う様に張られている。


(………機械化先進国に魔術防壁。しかも、触れるまで分からないようなものを)


「我は万象の鍵。汝解き放つ自由の輩――」


 静かに詠唱を始める。同時に絲剣を使い魔術陣を描いていく。


「――世界を見よ。己が手で確かめよ。己が足で踏みしめよ。さすれば、真なる己が見えてくる。我はそうして成った―――――万象開く(リーベルタース・)束縛の(フィクティス・)(クラーウィス)


 描かれた鍵穴のような魔術陣に絲剣を通し、回す。ガチャン、と言う音共に膜は薄れて消えた。


 もう一度、咲和はドアノブに触れる。何にも阻害されることなくドアノブを捻り扉を開けた。


 開け放たれた黒塗りの扉の先には、長く続く螺旋階段があった。

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