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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
4章 侵攻

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01

「では、最終確認です。戦場に着き次第、周りにいる者は皆殺しです。躊躇う必要はありません。今までの鬱憤を晴らしてください。集合場所は、帝都の皇帝が住む城です。ですので、前線から後退していく形になります」



 門まで移動してきた十一の獣(かぞくたち)へ咲和が告げる。



「かしこまりました。では、ご武運を」


 ムシュマッヘの言葉と共に、十一の獣が傅く。


「皆もね―――――――――――――――よし、行きましょう」


 全員が立ち上がり、魔術陣の彫られた青色の水晶を手に持った。


「「頑張って……私達が祈っているわ」」

「はい、姉さんたちも気を付けて」


 一度だけ、二人の姉と抱擁を交わす。二人は、咲和の頬に優しい口づけをした。



「我は時駆けの獣。我が前には万里の門。砕き、綻び、割け、世界を晒す。我らが道は、栄光へと続いている―――――――――世界繋ぐ獣の門コネクシオムンドゥス・ポルタベースティア


 咲和の詠唱の終了と共に、青色の水晶は淡く光を纏う。


 その光は次第に大きくなっていき、留守番組を除く全員を包み込んだ。光の強さに咲和は腕で顔を覆った。

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