04
「お待たせしました。続きをしましょうか」
ムシュマッヘの前に戻って来た「サナ」はニコリと笑んで、赤黒く脈動する両刃剣を彼女に向けた。
「ラハブはどうした!」
赤黒く脈動する両刃剣を向けられようと、ムシュマッヘ妹の身を案じる。
グラディウスを手に斬りかかる。それを青黒く脈動する盾で弾かれ、赤黒く脈動する両刃剣が襲う。尾で刃の腹を叩くことでそれを避ける。振り下ろされた赤黒く脈動する両刃剣は地面を大きく裂く。
「彼女はなら……今こっちに向かっているんじゃないでしょうか」
そう言って「サナ」はムシュマッヘに背中を向け、青黒く脈動する盾を頭上に構えた。
無防備な背中を見せられたムシュマッヘはグラディウスを「サナ」へと走らせる。
「続きをやろうよ!」
「サナ」が青黒く脈動する盾を構えた先からラハブが勢いよく飛び出してきた。それに一瞬視線を奪われるムシュマッヘだったが、妹の無事を確認し、グラディウスを握る手にさらに力が入る。
「ほらね」
空気震わせる轟音が響き渡る。
それは青黒く脈動する盾と雷電纏ったラハブの踵落としが衝突した音だ。衝撃波で木々が薙ぎ倒される。
ムシュマッヘの死角からの攻撃を赤黒く脈動する両刃剣で防ぐ。
ラハブを弾いて、赤黒く脈動する両刃剣をムシュマッヘに向けた。しかしその視線はラハブへと向けられている。
「殺り合おう!」
麻袋から宝石を取り出し、それを弾いた。




