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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 18章 世界を砕く、刃を今

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01

「ほら、ほらほらほらほらぁあ! この程度ですか! 愚かな女(ティアマト)の尖兵ともあろう貴女が!」


 グラディウスを青黒く脈(マグヌス・イヌ)動する盾(ンダーティオー)で弾き、すぐに赤黒く脈動(マグヌス・)する両刃剣(テューポーン)で斬りかかる。

 その動きに隙は無く、ムシュマッヘは翻弄される。


「邪魔ッ!」


 「サナ」に翻弄されるムシュマッヘを押し退けてラハブが触手を伸ばした。それに気が付いた「サナ」は赤黒く脈動(マグヌス・)する両刃剣(テューポーン)で斬り刻む。


「アハッ! そうそう! 楽しもう! キミを殺しても誰も悲しまないからさぁあ!」


 触手を伸ばして、拳を繰り出し、首を獲ろうとする。しかしその全てを赤黒く脈動(マグヌス・)する両刃剣(テューポーン)で斬り伏せられる。しかし彼女も斬られたそばから再生して攻撃し続ける。


「あ」


 繰り出した拳を斬られずに弾かれた。大きく隙を見せるラハブの腹に「サナ」は鋭い蹴りを食らわせる。受け身を取ることが出来ず彼女は蹴り飛ばされた。


「邪魔な人は消えました。さぁ、続きをしましょうか」

 ラハブを蹴り飛ばした「サナ」は静かにムシュマッヘへと向き直った。


「邪魔? お前の目的は十一の獣(我々)の殺害じゃないのか?」

 ムシュマッヘの疑問に「サナ」は口をぽかんと開けるが、すぐにクスクスと笑った。


「でもあの人、不死ですよね? じゃあ、時間かかるので後にするってだけですよ。…………あ、ちょっと待っててくださいね」


 何かが砦に激突する音が響いた。ムシュフシュはそれが妹であることを瞬時に理解したが、「サナ」の言葉は理解できなかった。

 ムシュマッヘに背中を見せ、「サナ」はラハブの飛んで行った方向に、赤黒く脈動(マグヌス・)する両刃剣(テューポーン)を大きく振りかぶって投擲した。

 赤黒い軌跡を描いて飛ぶ赤黒く脈動(マグヌス・)する両刃剣(テューポーン)は、さながら空を裂くレーザーのようだ。そして、そのレーザーより少し遅れて「サナ」が駆け出した。

 そこで、ムシュマッヘは彼女の行動を理解する。


「ラハブ!」

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