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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 15章 獣は決別を

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01

「つまり、「勇者(マルドゥク)」が攻めてくると?」

 ムシュマッヘがクルールに聞き返した。




 時は原初封神の翌日まで遡る。


 愛しき母(ティアマト)を封神したと言うことで、「原初は絶た(ベースティアエ・)れ、獣は(アエテルヌム・オリ)人に歩み寄る(ギナーレ・アモル)」の発動に携わった四名と疑似不死(スキル)を発動させたラハブは、そのの力をほとんど使い果たしていた。

 そんな中、十一女クルールが長女ムシュマッヘを自室に呼びつけた。


「なんだ、ワタシも疲れている。それはお前もそうだろうに」


 呼び出されたムシュマッヘは呆れながらも話を聞く為に、クルールの用意した椅子に腰かけた。その後ろには呼び出されていないはずの、次女ウシュムガルが立っている。クルールは呼んでいないウシュムガルがいることに少なからず困惑しながらも、それもそうか、と納得した。


「そーなんですけど、そーなんですけどね…………。言っといたほーがいいことがあって」


 咲和の前でもその言葉を濁したことのないクルールが珍しく言葉を濁した。その様子にムシュマッヘがウシュムガルを見やる。するとウシュムガルも首を傾げた。


「言ってみろ」

 ムシュマッヘが促す。それにすぐに口を開くクルールだったが、何度か躊躇う。しかし最終的にコクリと頷いてから、改めて口を開いた。


「うん…………勇者(マルドゥク)が発生するよって」



 して、冒頭に戻る。

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