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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 14章 それはきっと誰かの願い

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05

「そうですか……良い名前だと思ったのですが」

 「サナ」は露骨に落ち込んだ。


「あー」

「んー」


 「異世界勇者」の悲し気な表情にアンシャルとキシャルは顔を見合わせて、溜息を吐く。それは悲しむ我が子を憐れむ父の様な吐露だ。


「「なら、あー、そうだな、「使徒(アポストルス)」とかどうだ? お前の生み出したお前の為の「使徒(アポストルス)」だ。悪い気分じゃないだろ?」」

「…………「使徒(アポストルス)」ですか…………。良いですね、気に入りました。私の私の為の私だけの使徒です!」


 満面の笑みを浮かべ、「サナ」は使徒の頭を撫でた。すると使徒は全身の目を細め気持ちよさそうに彼女の手に擦り寄った。


 そんな「サナ」と使徒の様子を見て、人類祖はやはり顔を歪める。


((こんなものきっと誰かの悪い夢だ。でなければ、こんなにも悍ましいものが生まれていいはずがない))



 使徒を創り上げた「サナ」は人類祖とテューポーンとイヌンダーティオーを連れ立って法国を去った。

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