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「「私達が留守番なのにも、もちろん正当な理由があるのよね?」」
咲和の両脇に座っている、二人の姉が詰め寄る。
「もちろんです。姉さんたちにはクルールちゃんと一緒にココを守ってもらいます。全員で出払って、ココがその隙に襲われては帰るべき家が無くなってしまいますからね」
「「……………それもそうね。わかったわ、私達もココに残りましょう」」
二人は咲和の頭を優しく撫でて席に着く。
「ありがとうございます。えーっと、どこまでいきましたっけ?」
「留守番組が決まったところです」
ウシュムガルが小さく言った。
「そうでしたね。では、グループを決めていきましょう。誰かと一緒じゃないと力を発揮できないー、って人がいたら教えてください。概ねの所は把握しているつもりですが――――って、いませんね」
全員に目配せをしながら言うが、全員が頷いたのでこのまま決めることにした。




