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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 12章 魔術王は全てをかたる

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09

「ほらぁあ、こんなものからも逃れられないじゃないっすかぁあ」


 先ほど同様に「サナ」は手を向けられた途端に動けなくなる。ニンティの魔術が「サナ」の魔術耐性を遥かに凌駕していた。


「こ、こんなもの!」

「じゃあ、これはどうっすか?」

 「サナ」に向けていた手を握り締める。すると、彼女の躰はミシミシと音を立て始める。


「ン、ッカハ!」


 終ぞ、「サナ」は口から大量の血を吐き出し、振り上げていた戦斧を落とした。それをみたアンシャルとキシャル、テューポーンとイヌンダーティオーは一斉に駆け出そうとした。しかし、それをニンティは視線を向けただけで制止して見せた。


「ほらね? 異世界勇者様ではあーしには到底敵わないんすよ。理解出来たっすか?」

 そこまで言って、握った手をパッと開いた。すると「サナ」の拘束は解け、その場に崩れ落ちた。


「じゃ、話したいことは粗方話したんで、ティアマト(これ)貰って帰るっす。では、ばいならー」


 目を覚まさないティアマトを小脇に抱えながら、小さく手を振ったかと思うと、ニンティは音もなく霧となって消えた。

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