表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 12章 魔術王は全てをかたる

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

376/480

04

「でも不思議っすよねー。ティアマトだって思い込みと衝動だけで行動するほど馬鹿じゃないと思うっす。じゃあ、何であんなことが起きたんすかねー」


 大いなる母(ティアマト)は確実に大いなる父(アプスー)の計画を知ったのだ。だからこそ悩み、決断した。仔供たちに付くと。


「「何が言いたいんだ?」」

 アンシャルとキシャルは吐き捨てるように言う。それはニンティが言いたいことが分かっているようだ。


「わかってて聞くんすか? ヒトが悪いっすねー。まあ、じゃあ、あーしが言うっすね。簡単なことっす、黒幕がいた」


 大いなる母(ティアマト)大いなる父(アプスー)が旧人類を滅ぼそうと計画している、と誤認させる。そんなことが可能な人物がいたと言う。

 魔術(ウェネフィカ・)の祖(オリギナーレ)を欺くことが出来る人物。

 ならば、それは誰なのか。


「「で、誰だよ、それは」」

「えー、わかんないっすかー? 本当に? じゃあ仕方がないっすねー。教えてあげるっすよ。誰が、黒幕か」


 アンシャルとキシャルはどこかで誰なのかわかっている。


 それは当然だった。魔術(ウェネフィカ・)の祖(オリギナーレ)を欺くなど、ただの旧人類に出来るはずがない。旧人類でも魔術に精通した物でなければならない。あの時、勇者(マルドゥク)はまだ生まれてない。そしてアンシャルとキシャルでもない。ましてや、ラフムとラハムであるはずがない。人類王(エンリル)は伝えられた側だ。ならば、




「そう、エンキ(あーし)っすよ」

 両手人差し指で頬を指して、とびっきりの笑顔で言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ