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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 11章 異世界魔王と異世界勇者に違いはない

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06

「鏖殺する? ええ、わかりました。では私も為しましょう。これより鏖殺です。私の家族に仇為すその全てを、この私が! 来なさい!大いな(マグヌス・)る風(テューポーン)大いなる(マグヌス・)水の盾(イヌンダーティオー)!」


 ソレらは降り立った。

 一つは、先ほどティアマトが殺したはずの半蛇半人のテューポーン。もう一つは、初めて見る造形だった。


 濁る水流のヴェールを纏い、その躰は上半身が裸の女で下半身が巨大な魚だ。背中からは二枚の巨大な背びれが生えている。星型の瞳を持つ眼は月のように光を湛えており、口からは巨大な牙が覗いている。

 「サナ」の左右に降り立った二体の獣が彼女を見下ろす。


「鏖殺です。「トラウェ(この)ル・モリス(世界)」に暮らす者を(みなごろし)にしてください。誰一人残さず」


 ティアマトから視線を動かすことなく、二体の獣に告げた。


【了解した】

 短く返事をするテューポーン。


【はいはーい、りょうかいでーす。イヌンがんばるから、サナちゃん褒めてね?】

 どんどんと跳ねながら、両腕をブンブンと振って大げさに返事をしたイヌンダーティオー。



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