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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 9章 異世界勇者は神王と共に―――

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09

 安直な考えは一つある。しかし、それで道理が合わない。


 少なくとも「サナ」は「咲和」が死亡してからトラウェル・モリス(こちらの世界)に来ているはずだ。でなければ、同じ世界に同じ魂が二つ存在することになる。そんなことはあり得ない。


 魂とは一つの世界には同じものは存在できず、世界を行き来することはあっても複製など出来るものではない。だから叡智の霧(ムンム)は魂を分割して、五十の人造勇者(マルドゥク)を創ることは出来ても、魂を複製してオリジナルに近い真正勇者(コピー)を創ることは出来なかった。


 だから、「サナ」が「トラウェル・モリス(こちらの世界)」にやって来て、どれだけ長く見積もっても半年程度だ。一年にも満たない時間で可能であるはずがない。

 同じ魂を使ったのなら、魔力の許容量は同じで、魔力が肉体()に馴染むにも同じ時間がかかる。それは元が同じなのだから、変わりようがないステータスだ。


 「咲和」は「ノウェム」を生みだすまでに数百年以上の時間を要した。新たな生命の創造とは、魔術に触れたことの無い者には難易度の高い技なのだ。



 それを、半年程度で為せるなど、そんな、こ、と…………。



「……………適性があった?」

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