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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 7章 誰が為の召喚を

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02

 数十分ほど歩いて、ようやく廊下の突き当りが見えてきた。


 それは、巨大な扉――門と言っても差し支えない――だ。エンリルがそれに手を当てると、力を入れていないにも関わらず扉は大きく口を開いた。それはまるで何人も飲み込む巨大な海獣の様だ。

 開いた先は巨大なホールだ。今までの廊下とは打って変わって、天井全体が魔力灯になっていて、ホール全体を輝くほどに照らしていた。

円形に十三本の柱が並び、その中央に祭壇のような天蓋付きの石製ベッドが置かれている。

 そのベッドの上に二つの人影が見える。


 一方は浅黒い肌、乱雑に切られた黒髪を持つ男性。

 一方は白い肌、乱雑に切られた金髪を持つ男性。

 二人とも痩せていて肋骨が少し浮いている。背丈は二人とも似たようなものだ。

 そして、二人が口を開く。


「ほぉ、わざわざこんなところまでご足労なこった。なぁ、我が半身」

「そうだな。お前から俺達に会いに来るなんて、今度はどんな無茶ぶりをされるんだろうな。なぁ、我が半身」


 二人の男性はケラケラと笑いを続けた。

 そんな二人の様子にエンリルは背中に冷たいものを感じる。

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