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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第四部 6章 封神――母は独り、愛しき娘を思う

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02

 先に仕掛けたのはティアマトの方だった。


 パチンッ!


 力強く指を鳴らした。すると檻が粉々に砕け散り、姉妹たちの足元の地面が静かに泡立ち始めた。


「散開ッ!」


 ムシュマッヘが素早く姉妹たちに号令をかける。

 魔術陣も詠唱もないソレを魔術だと判断できる者は少ない。しかし、原初の娘たちである姉妹たちはそれをスキルではなく魔術と判断した。

 過程を飛ばし媒介を無視した原初の魔術は、限りに無くマホウに近い。

 姉妹たちの散開しきった後、その場所からはドロドロに溶けた岩石が噴き出た。原初の魔術はそれ一つ一つが自然災害の様だ。


「ウシュムガル、クサリク、ムシュフシュ、クルール、準備! ウガルルム、ラハブ、バシュムは攻撃の手を緩めるな! ウリディンムとウム・ダブルチュは帝国国民の避難誘導! ギルタブリルは隙を見て()()を!」


 長女の言葉に姉妹たちが各々行動を開始する。

 準備を命じられた四人はティアマトを取り囲む様に陣形を組む。取り囲まれたティアマトは彼女たちの意図を理解した。

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