表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第三部 15章 ―――誰でもない、私の願いの為に。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

280/480

03

 咲和が立ち上がり、巨星を見上げる。ゆっくりと降下するソレを睨んだ。

 羽ばたく。魔力を伴った羽ばたきで地面を離れる。

 世界を見渡せるほどの高度まで昇った。

 見下ろせばそこには人々の営みがある。誰にも砕くことの許されない尊きものだ。

時に怒りに顔を染め、時に悲しみに涙を流し、時に手を取り合って笑い合うのだ。廻り、育み、営んで、そうして進んで行く世界。

 それを砕くのがムンム(たった一人)の願いの為だと言うならば、それを救うのも暁月咲和(たった一人)の願いの為であろうとも、誰も咎めることが出来ないだろう。

 見下ろしていた視線の先、ティアマトの隣に二人の姉の姿が見えた。


(姉さん、母さんをお願いしますね)


 視線を上げて巨星を見据えた。圧倒的な巨大さと質量で前にしているだけで呼吸さえ忘れそうになる。

 しかし、咲和は腕を前に突き出した。突き出した腕と巨星の間に描いたわけでもない巨大な魔術陣が出現した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ