表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第三部 11章 神殿にて

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

260/480

01

 色鮮やかなレンガ造りの神殿「エ・テメン・アン・キ」を見上げる。美しいソレはしかしてどこまでも不気味だった。


 神殿に足を踏み入れた咲和は内部の暗さに目を凝らした。何より異常なほど冷気が充満している。内部はそこだけが厳冬ように冷え切っていた。

 中は一切の照明のない洞窟のような暗さだった。入り口から見て左奥に上へ上がる階段があるのが辛うじて確認できる。

 咲和は部屋の中心まで進んで気が付いた。床に大きな青色と緑色のマーブル模様の円が描かれていた。

 床の模様を横目に上の階へ移動する。

 二階も一階と同様の部屋だ。床には金色の円が描かれていた。


 そのまま三階、四階とどんどん上っていく。

 そして、屋上まで出て来た。


 「リシュヌ法国」の全土が見渡せる。雲一つない青空では太陽が燦々と輝いている。そしてここには茶色の円形。


(青と緑、金、青、白、赤、緑、茶…………)


 各階に描かれていた円形の色を思い出しながら考える。

 何かが足りず、何かが多い。

 階段を降りながら思考を止めない。


(屋上を含めて全部で七階………マーブルが多い? …………あ)


 思考の果てに辿り着いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ