表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第三部 9章 籠城戦―1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

248/480

05

「愛していた………だから何だと言うのだ………愛などあったところで何が救えると言うのだ! 愛故に母は死に、愛故にキングゥは死んだ! 無謀にもマルドゥクに挑み死んだのだ! 愛しい家族は護る為、愛しい娘の仇討の為に!」


 頭の落とされたはずのエンキドゥが激昂する。


「ならば、愛などあってはならぬ! 愛故に滅ぶなど、そんなことあっていいはずがないのだから!」


 その言葉と共にエンキドゥの背中が開いた。そして―――


「故に、この刃を以て愛を否定する! 我が刃を以て愛故の死に終わりを齎す!」


 その中から一人の獣が現れた。

 月光を受けて煌く白銀の長髪。怪しく光を湛える蒼玉の双眸。細く儚い線の華奢な躰。手には一刀のグラディウスが握られている。その姿はサナに似ており幼子の様だ。


「オレこそがエンキドゥ。キングゥの唯一の友にして、十一の獣を超える者!」


 単眼の獣より現れた獣は高らかに宣言する。


「さぁ、屍を築け!」


 握ったグラディウスをイシュに向け咆哮する。するとその咆哮に呼応するように魔獣たちも咆哮した。

 それはスキルではなく、魔術でさえない。

 それはたった一言の命令だ。

 その一言が魔獣たちの士気を上げるには十分だった。

 魔獣たちの攻勢が一気に増した。


(奴の一声で魔獣たちの動きが激しくなった……これでは呑まれかねん)


 周りの状況を見てイシュは半歩後退った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ