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「ふぅう。服は………いっか」
十才にも満たない幼女のような肢体。白銀の髪は外はねの激しいロングヘア。健康的に焼けた肌。深海を思わせる深い青色の瞳。
「さぁあ、再開だよぉぉぉおおおおお! 最高に素敵で楽しいフェスティウムを!」
耳劈く咆哮にウルトレスとプラエスティは耳を覆う。イニクィタティスだけが真っ直ぐにラハブを見据えた。
「……行くよ」
ラハブが地面を蹴った。瞬間、イニクィタティスの躰が浮いた。
何が起きたのか彼自身わからなかった。何故自分が浮いているのか。何故ラハブが視界から消えたのか。
「思ったより、軽いね」
世間話でもするかのような気軽さで呟いた。するとイニクィタティスは地面に叩きつけられていた。
「じゃあ、もっと飛ばそうか」
わずかに浮いたと思ったら、気が付けば地面は遠く離れていた。晴れ渡る空から彼は地面を見下ろした。
何故オレはこんな所にいるんだ?
その問いに対する答えは目の前にある。




