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【改稿版】十一の獣は魔王と共に  作者: 九重楓
第三部 3章 願いと邂逅

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03

 一方で、湖に浮かぶ城。


「「絶対に、帰って来なさい…………」」


 六人を見送った後、残された者たちの中で二人の姉がただ茫然と立ち尽くしていた。

 咲和の言葉の真意を悟った彼女たちにとって、彼女を笑顔で送り出すことなど到底できるはずもなかったのだ。


「ラハム、ラフム。湖に浮かぶ城(ココ)を護るのだ。それがサナの願いであろう?」


 見かねたイシュが二人に声を掛けた。


「「………貴女に言われなくて、そんなことくらいわかっているわ」」

「ならば、余らのすることは一つしかあるまい!」


 そう言って、機械(インペラトール)仕掛け(・マーキナー・)の帝剣(グラディウス)を胸元から引き抜いた。


「娘たちよ、お主らの指揮は余が執る!」


 人間の娘たちの方を向き、イシュは高らかに声を上げた。


「ならば、十一の獣(姉妹たち)の指揮はワタシが執ろう。お二方もそれでいい?」


 イシュに続いて、三女ウガルルムも声を上げた。


「「ええ。それで構わない」」


 二人の姉と同様に、皆がイシュとウガルルムの言葉に了承した。


「「良し! 湖に浮かぶ城(わがや)を護る! 我らが王の為に!」」


 イシュとウガルルムの言葉と共に、皆が拳を突き上げた。二人の姉、ラフムとラハムを除いて。

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