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翌日。皆が集まった朝食の場にて、咲和は口を開く。
「皆、本日の昼食後に玉座へと集まってもらいたいのですが、よろしいでしょうか?」
それを聞いた、家族たちは口々に了承を言葉にした。そんな言葉に咲和は笑顔を返した。
―*―*―*―
昼食後、玉座の間にて。
「集まってもらったのは、「法国の宣戦布告」への対応について話すことが出来たからです」
玉座に集まった家族たちはその言葉に、少なからず身体を強張らせる。
「私は、法国からの宣戦布告はあり得ないと考えていました。教皇でも世界を砕こうなどと考えないと思っていたからです。しかし、それは私の甘さだった。
彼女のことを私は詳しく知らなかった。もっと敵である彼女のことを知るべきだった。今回の宣戦布告は明らかな私の無知と油断に因る人災です。皆には多大な心配をかけました。申し訳ございません」
家族である前に、従者である十一の獣たちへと頭を下げる。
それに十一の獣は困惑する、そして誰もが頭を上げるように声を上げる。
「「サナ。貴女が頭を下げるのはお門違いよ。今回の件で貴女は悪くない。誰かに非があるのであれば、それは私達。貴女に何も伝えなかった私達の落ち度だわ」」
ラフムとラハムの声に咲和は下げた頭を上げる。しかし、言葉を返すことはない。上げた視線の先、二人の姉の表情があまりにも優しいものだったから。
「「だから、貴女は何も悪くない」」
二人の姉は咲和の頬に触れる。壊れない様に、離れてしまわない様にと。
「あ、りがとう、ございます……」
触れられた手を握って抱きしめることで応えた。
「「さぁ、続きをお願いできる?」」
「はい。姉さん」




