04
「じゃあ、今から本心でお願いします」
「かしこまりました」
「変わってない気が………―――――――――――――じゃあ、貴女にとって私はどういう存在ですか?」
簡単なやり取りでは彼女の本心を聞くことは出来ないと思ったのか、咲和はとんでもない爆弾を投下した。
「サナ様のことを、ですか…………そんなもの――――」
紡がれた言葉に本心を聞きたいと言い出した張本人である咲和は絶句した。絶句する以外に反応のしようがなかったのだ。
「私からイシュを奪った雌豚。安らかな死すら許せない忌まわしき魔女。殺し尽したところで怨みが消えることのない存在。視界にその影すら入れたくないほどのゴミ。言葉を交わすことなど数日に及ぶ拷問にも匹敵す――――――」
「―――――ちょ、ちょっとやめてもらってもいいですか」
顔を引き攣らせながら咲和はシュガルの言葉を遮った。
彼女の口から溢れ出したのは、罵詈雑言の数々。
「え、え………え? 私のこと嫌いとかってレベルじゃないですね! 本当に何で一緒にいるのか不思議過ぎて夜も眠れなくなりますよ!」
「それこそ簡単なことです。ココにはイシュがいますから」




