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私、婚約してないです。

「マリー公爵令嬢、貴様との婚約を破棄する!!」



…え?そもそもあなたと婚約、してましたっけ?





「まぁマリー様、お召しになられてるドレスとても素敵ですわ!」

「ありがとう、嬉しいわ」


そう言いつつも、私は内心ぐったりとしていた。


つい先日まで私と婚約していたらしいハルト王太子に婚約破棄されたからだ。


らしい、というのも、そもそも私はいつハルト様と婚約していたのか全く知らない。



なのにすっごいドヤ顔されるわ、ハルト様の隣にすり寄っていた聖女様にも笑われるわで腹がたって、正直こうやってパーティーに出ている気分ではない。王族主催じゃなかったらとっくに帰ってる。



「マリー様…ハルト殿下がエスコートなさってるのは異世界の聖女様ですわよね?聖女様とはいえ、マリー様という婚約者がいるのに他の女性をエスコートするなんて…」


うん?


「あ、あの、ちょっといいかしら?なんで私が殿下と婚約していると思ったのかしら?」


「なぜって、婚約は有名だったからですわよ?殿下はマリー様を深く愛されてるとか」


はい?それどころかそんなに話したこともないんですけど??

まったくもって意味が分からない。

殿下が私を、深く愛していた?バカバカしい。



現に今もハルト殿下は聖女様にデレデレしながら、時折こちらの様子を伺っている。大方、私がショックを受けていると思っているのだろう。


そんなことを考えていると余計にムカムカと込み上げるものがある。



そういえばハルト殿下に会うのは婚約破棄されて以来だ。というより、会いたくなかったのだ。




それに、あの聖女様…。

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