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流民対策

山窩の者の説得に失敗した俺は流民対策をすることにした。

「山窩の方は鉄造を説得すれば何とかなりそうだけどこっちはそれ以上に問題だな」そう呟いた理由は流民のせいである。

流民は他国からの流れ者で中に間者がいることも多く扱いが難しいのである。

「改革の内容を教えることは出来ないからやはり土地の開墾をさせるか」と久信に言ってみた。

「彼らもタダで開墾しろと言われてもしないでしょう」久信はそう言う。

「なら、奴隷として無理やらせればいいじゃないですか?」幸盛は簡単そうに言う。

「それをやると後が問題になる。」俺は一揆など起こされるのは嫌なので却下した。

「開墾した土地はその者の所有とし一年は税を免除するか。それと流民の中に鍛冶師だった者など技術を持った者はそちらに組み込むか」

「それが無難かもしれませんね」珍しく久信は反対しなかった。

「それじゃ、領内に立札を立ててくれ。内容は、新たに開墾事業を行う。開墾した土地はその者の所有とし一年は税を免除する。ただし、有事の際兵役を科すこともある。これに参加したい者は一週間後に指定した場所に集まれ」ってどうかな?

「いいと思うので立札の準備をしてきますね。」そう言うと久信は行こうとしたので

「久信、立札は幸盛にやらせてくれ。他に頼みたいことがある」と言って久信を残し幸盛に任せたのである。

「それで任せたい事とは何でしょうか」と言うので硝石丘法の説明を書いた紙を渡した。

久信は驚愕した。これが実現出来たらいくらでも鉄砲を使うことが出来るからである。

「いったいこれをどこで手に入れたのですか!!」と詰め寄ってきたので

「貿易してるのは知っているだろう?その中にあった書物の一つに書いてあったの書き写した」と言った。もちろん嘘である。しかし、それ以外にごまかす方法はないので仕方ない。

「わかりました、すぐに信頼できる者を集めて行います」

「頼んだぞ。それが成功すれば俺達は大きな力を得ることになる。時間がかかるが何としても成功させてくれ」

「かしこまりました!」そう言うと久信も行ってしまった。

一週間後…

「甘く考えすぎだったかな」俺は、集まった人だかりを見て頭を抱えた

「立札の効果は良かったですがここまで集まるとは」久信も頭を抱えていた。

「しかしこれで有事の際、兵士は集まりますね」幸盛は・・・戦の事しか考えていないのか。

集まったのはおよそ四千人強。これだけ集まるとは誰が予想しただろうか。

「集まった者は兵役の事わかっているのだろうか?」

「恐らくわかっているかと。それだけ土地を貰えることが良かったのでは?」久信はそう分析する。

「開墾する土地は足りそうか?」俺は一番の疑問をぶつけた。

「恐らくギリギリか足らないかと」久信は開墾予定地を見ながら言う。

「なんかいい方法ないか?」俺はもう投げやりになってきた。

「殿に相談するしかないかと」久信も諦めた。

「仕方ない、父上に使いを出してくれ」俺も諦めて使いを出すことにした。

「とりあえず、父上からの返事が来るまで組を作ったり技術を持った者がいないか探すか。」

「そうしましょう」久信も了承した。

俺は鍛冶師に頼んで作らせたメガホンを使って流民に指示をしていく

「この中に鍛冶師や木地師など技術を持った者は今から言う所に向かってくれ。禄を出し全員雇う」

そう言うとちらほらと数百名が出て行った。

「幸盛、技術を持った者達の方は任せるぞ」

「お任せください」そう言って幸盛は行ったのである。

「残った者は組を作るのでこちらの指示に従ってくれ」そう言って五百人で一組を作っていく。

そうしてるうちに父から返答が来た。

「千人までなら受け入れる」と「終わった後城に来い」だった。

「久信、これなら何とかなるかな?」と問いかけると

「何とかなりますね。殿のお怒り付きですが」と久信は言う

千人を父の領地に移動させ、残った二千五百人に開墾を始めさせた。

ここは、久信に任せて父上の元に向かった。


尼子晴久

「何か言いたいことはあるか?」とんでもなく怒っていた。

「申し訳ありません。ここまで集まるとは思ってもいませんでした」と俺はひたすら土下座をした。

それから約二時間たっぷり説教を受けるのであった。

流民の数多すぎたかな?

対策はこれくらいしかないか?

感想などありましたらよろしくお願い致します

感想に対しての返答はできる限りのしていきます

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