農業改革と食事改革にむけて
「久信、領内の鍛冶師を集めてくれ。俺が話をしたいと伝えてくれ」残った久信に指示をする。
「久信に後で硝石丘法をやらせよう。問題はどうやって情報流出を防ぐかだな。
伊賀甲賀の忍びが手にはいれば問題は解決だがそれまでどうやって守るかが問題だ。なんせ、相手は謀神なんだから。」
一人ぶつぶつ言ってると小姓がやって来て来訪を告げた。
「鉢屋弥之三郎様がいらっしゃいましたがいかがしますか?」
狙ってたかのようにさっきの悩みの答えがやって来た。
「すぐに会う!」
「弥之三郎殿、お待たせして申し訳ありません」
「いえ、気にしておりませんので本題の方へ。」
そう言うと父からの指示を伝えに来たのであった。
「米子城を与えた以上、兵士を今の八百人から三千人まで増やすこと。また、税を治めることとする。税は一万八千貫(約15億円)とする。後、改革をおこなうなら必ず報告書を出せ」とのことです。
弥之三郎はそう言うと頭を下げた。
「わかりました。」無理という答えはできない。
「弥之三郎殿、お願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」
「なんでしょうか?」
「鉢屋衆に結界を張ってもらいたいのですが出来ますか?」
「申し訳ないが無理ですな。今毛利家に多くの間者を出しておりますのでそこまで人が残っておりません。それでは失礼します」
そう言うと弥之三郎は行ってしまった。
「・・・終わった」
まさかの答えで一人どうしようか苦悩している。
弥之三郎
「監視の方はどうか?」弥之三郎の問いかけに先ほど応対した小姓が答える。
「問題ありません。気づかれてもいません。後、間者などはまだ来てはおりません」
「くれぐれも用心しろ。監視と護衛でもあるのだからな。特に座頭衆は厄介だからな」
「かしこまりました」
義久の知らないところで既に動いていた。
久信が来て「義久様、集まりましたのでお願いいたします」
「すぐに行く」俺はそう言うと集まった鍛冶師たちの前に行く。
「皆、よく集まってくれた。集まってもらったのは皆に作ってもらいたい物があるからだ」
そう言うと小姓が鍛冶師達に設計図を配っていく。
配られたものを見てざわめく。設計図は手押しポンプと円匙鶴嘴千歯扱きと見たことがない物ばかりだからだ。
「静かに!」久信は大きな声で場を収める。
「まず、皆には組を作ってもらい互いに競いながらより良いものを作ってもらいたい。今回作ってもらう物は皆の生活が少しでも良くなるものだ、頼んだぞ。それでは解散」そう言って解散してもらった。
「久信、山窩の者にあう。幸盛と護衛を頼む」
「・・・幸盛を探してきます。」・・・すごくいやそうな顔をしながら探しに行ったのである。
山窩の所へは猟についてと椎茸栽培を任せたい。
「さて、上手く説得できるだろうか」普段さげすまされてる者達だけに話を聞いてくれるか不安である
今のところ一日一話出来てますがいつまで続けれるかわかりません。
やれるだけやっていきたいと思ってます。
前回感想を頂けました。
今後も良ければコメントなどよろしくお願い致します。