説得と今後への道
戦や忍びは分からない情報も多いのでオリジナルで行きます
さて、どうするかは決めた。
まずは富国強兵を進めないといけない。それに、歴史がどうなるか分かるから引き抜きとかしていきたいな。それには金がいる。
尼子家は出雲鉄・伯耆鉄、石見銀、朝鮮・明・南蛮などの対外貿易が大きいところだから他に楽市楽座や清み酒と椎茸栽培はやりたいな。この時代だと鉄砲が伝わってきてるから鉄砲鍛冶師を招いて多くの鉄砲を手に入れたい。硝石も作り方は一応知ってるけど時間がかかるしなー。
やれそうなことを書き出していきまとめていく。
「引き抜きとかするなら誰がいいだろうか」
雑賀衆、伊賀、甲賀の忍びあたりは欲しいな。雑賀衆は絶対引き入れたいし、鉄砲鍛冶師も手にはいるしな。他には宇喜多直家あたりかな...でも、あれは恐ろしいしな~。
宇喜多直家、今は浦上家の家臣だが後に主君を裏切って下克上をなす。謀聖の一人でもある。
「一番は父上の許可がいることだよなー」
現在の当主は晴久の為そんなに好き勝手にやることは出来ない。
それに楽市楽座なども国衆のこともあるので簡単ではない。某ゲームではどこでも好きに内政ができたが実際はそこを治める国衆がいるので勝手にすることはできないのである。
「とりあえず、父上の許可を貰いに行くか」
父の許可を貰うために父の部屋に向かっていると丁度、重臣の牛尾幸清と亀井秀綱の二人が出てきた。
「秀綱、此度はすまなかった」
亀井秀綱は義久を補助するため今回の援軍に副将として参加していた。落馬して気を失っている俺を助け、軍の指揮をとり無事に撤退したのであった。
「若、私は元々お助けするために参戦しました。今回の敗北は大きいですが次に活かせたらよいのです。」
「秀綱、すまん」
俺は頭を下げて謝罪する。
「義久様、今はそれどころではありません。毛利に対抗するために城を固め対策をしなくていけません。秀綱殿行きますぞ」
幸清はそう言うと行ってしまった。
「若、失礼します」と言い秀綱も行ってしまった。
「父上、今よろしいでしょうか?」
扉の前で父に確認する。
「義久か、構わんぞ」
入ると父はなにやら書類のようなものを見ていた。
「父上、相談があるのですが」
「なんだ、言ってみよ」
「内政でいろいろ試したいので領地が欲しいのと他国に家臣の勧誘や引き抜きをしたいのですが許可を貰えないでしょうか」
「領地に関しては直轄地を与えるからいいが、勧誘や引き抜きはあてがあるのか?」
「勧誘は伊賀、甲賀の忍びと雑賀衆を考えています。引き抜きに関して上手くいくいかないはありますが浦上家から調略したいと思っております」
それを聞いた父、晴久は渋い顔をした。
「雑賀衆はともかく伊賀甲賀の忍びだと。我が家にも忍びがいるのは知っておろう」
「はい。鉢屋衆ですね。」
鉢屋衆、「尼子の行くところ、常に鉢屋あり」と言われるくらい深い関係をもつ忍び集団。謀聖と言われた尼子経久の時から尼子家に従っている。棟梁は代々鉢屋弥之三郎の名を引き継いでいる。
「知っておきながら忍びを新たに雇うとはどういうつもりか」
「雇うのではなく家臣として迎え入れたいのです。雑賀衆も同じです。」
「鉢屋衆は奇襲や暗殺などは長けていますが、諜報においては毛利家に一歩及ばないと思っています。なので諜報を伊賀や甲賀の忍びにやらせようと思い今回のことを思いつきました。」
「だ、そうだがお前はどう思う弥之三郎」
晴久はそう言うと部屋の隅の方を向いた。
「悔しながら、義久様の言ったことは当たっております」
部屋には誰もいないと思っていたがいつのまにか部屋の隅に男が一人いた。
「いったい、いつからそこにいたのですか?」
俺はつい聞いてしまった。
「最初からこの場にて殿の護衛をしておりました」
弥之三郎はそう言うと俺の隣に座った。
「それで、さっきの話の続きだが弥之三郎詳しく申せ」
父はそう言うと弥之三郎に先を続けさせた。
「は、義久様の言われるように奇襲や暗殺は我らの得意分野ですので負けることはありません。しかし、諜報については毛利家に仕える座頭衆には劣っております。それに毛利では世鬼一族もいますので中々諜報は出来ません」
晴久は考えると義久に一つ訪ねた
「禄はどうするつもりか」
「俺は伊賀甲賀の忍びは棟梁は武士として迎え入れてほかの者も武士と何ら変わらない待遇を考えてます。知行は千五百石を考えております。雑賀衆も同様です。ただ、鉄砲鍛冶師は住み着くなら千石、雇われなら五百貫を考えております」
「それでは長年仕えてくれる鉢屋衆とあまり変わりないでないか」
「鉢屋衆は二千石なのでもう五百石増やし二千五百石にしたらいかかですか?そうすれば問題ないのでは」
晴久は弥之三郎をちらっと見た後、「わかった、そうしよう。領地は米子城八万石とする。それ以上はやれん。勧誘と調略は任せる」
「ありがとうございます」
俺はそう言うと部屋を出ていく。
晴久は出て行ったのを確認すると「弥之三郎、手練れの者を監視と護衛のためにつけておけ」
「はっ」そう言うとまた部屋の隅から消えていくのであった。
「御爺様(経久)と似た感じがしたが気のせいか」晴久は一人呟くのであった。
「よっしゃー何とか認めてもらえた」と喜びながら調略や勧誘するための準備をするのであった
二回目の投稿です
鉢屋衆についての情報って中々無いですね~忍びだから仕方ないのかもしれませんが。オリジナルが多くなってきますがよろしくお願いします。
感想などありましたらよろしくお願いします