嫌な高校生活の始まり
どうも!初めまして!クロと申します!今回初めての投稿で分かりづらい所もあると思います。ですがそこはあたたかい目で見てください!
1話 どうでもいい高校生活の始まり。
「俺の名前は長谷川和樹長谷川和樹!今日から高校生だ!楽しい学園生活を送るぞ!」
なんていうどこぞの青春したい主人公が言いそうなセリフなんて俺は言わない。
俺ならこう言うだろう。
「俺は長谷川和樹。今日は浪川高校浪川高校の入学式だ。正直めんどくさい、家に帰ってゲームしたい。」
うん。こうだな。
なんて朝からくだらない事考えていたらそろそろ入学式に行かなくてはならない時間になった。
はぁ、行くかぁ
深くため息を吐いて気だるく行ってきますと家を出た。
家から徒歩約5分で着く駅から高校までは10分程ある。電車に乗ったら俺はいつものようにスマホでゲームを始める。
あぁ、やっぱりゲームが1番だなぁ~
と、ゲームの楽しさに浸って間もなく目的地に着いてしまった。
ここからまた俺は気だるモードに切り替わる。
高校の校門を抜けて下駄箱まで行くと気だるモードが憂鬱モードにグレードアップする。
はぁ、家に帰りたい。
そんな事を思いながら自分は何組なのか確かめる。
1年1組 32番 長谷川和樹
俺は数字の中で1という数字が1番好きだ。
なぜならゲームで1位を取ると気持ちいいからだ。
なのに今は1組の1という数字が好きになれない。
憂鬱モード全開でクラスに入る。
そこには、うるさい金髪ギャル&チャラ男。根暗な男子オタク&女子オタクという風に見た感じ普通の人がいない。まぁ俺も普通で無いのだが,,,
自分の席を見つけそこに座ると同時に担任の先生が教室に入ってきた。
「は~い皆着席~。急だけど入学式始まる前に簡単な自己紹介するから~」
まじか,,,
まぁ自己紹介は当然するとは思っていたがこんなに早いとは思ってもいなかった。
「まず先生からね~ 私は清水京子清水京子呼び方は清水先生でも、京子先生でも良いよ~。」
京子,,先生か 見た目的には20代後半かな
「好きなものは酒です!皆これから1年よろしく~」
酒,,の所だけ声が大きくなった気が,,,
先生に続き出席番号順に皆の自己紹介が始まった。
そして自分の番が来た。
「俺の名前は長谷川和樹。趣味はゲームをすることです。よろしく。」
皆がどうでも良い感じで拍手した。
もちろん俺もこいつらの事なんかどうでも良い。
皆の自己紹介が終わり入学式が始まる為、体育館に移動した。思いのほかこの学校が広く家でずっとゲームしてる俺にとっては体育館に移動するだけで結構疲れる。
入学式が始まった。
「新入生の皆、高校入学おめでとう!」
校長先生と、生徒会長が言った。
そんな中俺の頭はゲームしたいという思いでいっぱいだった。
入学式が終わり教室で学級委員を決めることになった。
「誰か、学級委員になりたい人いる~?男子1人、女子1人でお願いしたいんだけど~」
もちろん、こんなめんどくさいこと俺はやろうと思わない。他の奴らも同じ考えのようだ。
「誰もいないなら先生がクジで決めま~す。決まった人は前に出てきてね~」
さすがに俺には来ないだろう。
そう思っていた。
だが、そう思うのもつかの間。
「まずは、男子から!ジャラララララ~ジャン!おめでとう!長谷川和樹くん!」
嘘だろ,,,
そう、俺は見事にフラグ一級建築士になったのだ。
「は~い、次女子ね~ジャラララララ~ジャン!おめでとう!高橋花さん!」
俺は、誰だ変なやつじゃ無ければ良いなと思いなと思いながら前に出た。
その時、高橋花がどんな人か確認した。
それは、清楚で優しそうな女子だった。
こればかりは少しホッとした。
これから1年学級委員として一緒に活動していくからだ。
ここで、あのうるさいギャル達が選ばれていたら学級委員の仕事を全部俺に押し付けて来てただろう。俺の勝手の考えだが。
「はい!この1年間この2人が1年1組の学級委員に決まりました~学級委員が困ってたら皆も少しは手伝ってあげてね~」
少しか,,
「それじゃあ2人はこの後職員室に来てね!学級委員の仕事について簡単に説明するから!」
簡単になら今ここでも良いのでは?と思いながら自分の席に戻る。
その後、帰りの挨拶が終わり皆がぞろぞろと帰っていくのを見て俺は嫉妬心で満ち溢れていた。
早く終わらせるために職員室へ向かうも学校が広いため迷ってしまった。
職員室どこだよ,,
途方に暮れていると俺と同じ学級委員の高橋花が目の前に現れた。
「あっ、確か,,長谷川和樹くん?だったよね。職員室に行くところだよね?実は広くて迷っちゃって」
名前、覚えててくれたのか。
「じ、実は俺も迷ってて,,」
「そうなの!?それじゃぁ一緒に探そっか!」
「お、おう。そうだな」
見た目の割には元気あるな。そしてやっぱり優しいなぁ。
そこから5分探し回りやっと職員室にたどり着いた。
そこで京子先生を呼び出し学級委員の仕事について話を聞いた。
「学級委員の仕事は、放課後、黒板をキレイにしたり、プリント運ぶの手伝ったり、まぁ大変な係だけど頑張って!」
京子先生の短い説明が終わった。
やっと、帰れると俺は嬉しくなった。
「それじゃあ、京子先生、高橋花さん、俺はこれで帰ります。」
「は~い。さようなら~」
「うん!じゃあね!和樹くん!」
まだあまり話していないのに妙に馴れ馴れしいな。まぁどうでもいいが。
俺は家に帰るといつものように部屋に閉じこもりゲームを始める。
のだが、何故か頭の中であの高橋花を思い出す。
「あぁー 集中出来ない」
俺は珍しくゲームをやめ、早く寝ることにした。
「朝。起きろ。朝のゲームタイムの時間が無くなるぞ。」
こんな自分の声で録音した目覚ましでいつもの様に目を覚ます。
俺はどんなに早く寝ようが、遅く寝ようがいつも決まった時間に目覚ましをかけて起きている。
目覚ましでも言っていたが朝のゲームタイムが無くなるからだ。
朝起きて学校に行かなければならないと言う憂鬱な気持ちを少しゲームで晴らす。
でも、最近はこれが逆効果なのではないかと思えるようになってきた。
なぜならゲームを始めると時間を忘れゲームに熱中しやめるタイミングを失うからだ。
ゲームタイムが終わった頃には遅刻ギリギリの時間。
かと言って学校を休むというのは俺の頭の中にはない。
将来の為だ。
こんな俺にだって将来の夢はある。
そう。ゲームクリエイターになること。
その夢の実現の為に出席日数を少しでも減らす訳にはいかないのだ。
そんなこんなでゲームタイムに入る。
「今日は昨日出来なかったレインボーでもやるか」
レインボーとは2つのチームに分かれ銃撃戦をするFPSゲームだ。
モニターとゲーム機に電源入れてディスクをセットする。
「このゲームは1ゲームが長いからせいぜい3回くらいしか出来ないか。」
「まぁいい、さぁ始めようか。」
いつも通りプレイする。
そして、少し時間が経ち。
案の定熱中しすぎて3回以上プレイしてしまった。
「まずい、遅刻する。」
モニターとゲーム機のスイッチを切り、急いで制服に着替え、朝ごはんも食べずに家を出る。
ここまではいつものテンプレだ。
電車に揺られ約10分。
もちろん電車でもスマホゲームを楽しむ。
そして、学校に遅刻2分前に到着。
「ふぅ、あぶねえ。入学してすぐ遅刻するとこだった。」
自分の席につくと、担任の先生が教室に入ってくる。
「は~い。皆席について~。」
「ホームルーム始めるよ~。」
何だか先生体調悪そうだな。
さては、酒が好きだと言っていたし昨日の晩散々飲んでいたんだろうな。
まぁ、単なる偏見だが。
「今日から放課後、部活動見学始まるから自分の興味ある部活に見学に行ってねぇ~。」
部活か、もちろん俺は入る気は無い。
「あっ、部活強制入部だからぁ~。」
嘘だろ。
いち早くゲームをしたい俺にとって部活動なんてもってのほかだ。
中学では部活に入ってはいたがそれは週に1回の1時間くらいで終わる図書読書部だ。
「どんな部活があるかとかは事前に渡してあるここの高校のパンフレットに書いてあるから~」
「とりあえずどんな部活があるか確かめてみるか。」
ちょうどカバンの仲に入っていたので確かめてみる。
運動部
サッカー部 野球部 ソフトテニス部 陸上部 バレー部 卓球部 バドミントン部 バスケ部 ホッケー部 柔道部 剣道部 弓道部 水泳部
文化部
美術部 合唱部 吹奏楽部 演劇部 写真部 科学部 英語部
「う,う~ん,,この中で中学の時みたいな部活は~,,」
もちろん運動部には目をほとんど通さない。
「ん?」
文化部の欄の右下に小さくなにか書かれていることに気がついた。
英語部は週に一度水曜日のみの活動です。
「うん。これにしよう。」
即決。
もちろん週に1回という所に魅力を感じたがさらに将来のための勉強もできるという所に心を動かされた。
「部活何に入るか決めた人がいたら先生の所まできてね~。入部届けの用紙渡すから~。」
さっそく貰いに行く。
「京子先生、部活決まったので入部届けの用紙下さい。」
「おぉ和樹もう決まったの。」
「はい。僕にはこれしかないと思い即決でした。」
「そ、そうか。んじゃあ今から持ってくるから待ってて。」
「分かりました。」
その後、俺は入部届けを書いて先生に渡した。
そして全ての授業が終わる。
「よし。早く帰って今夜はゲームナイトだ!!」
「と、その前に今日はたまたま水曜日だったな。」
「少し英語部見学でもしてくるか」
部活動の活動場所が書かれているプリントを見て移動する。
2階 英語室
「2階か,,階段上るの疲れるな,,んで、英語部てそのまんまだな。」
なんて事を心の中で思いながら足を運ぶ。
階段を上ると目の前に英語室はあった。
「ふぅ,ここか。」
俺はドアの前に立ち、軽くノックをして「失礼します~」と教室へ入る。
「おっ?また入部希望者かな?」
また?って事は俺以外にも来てるって事か。まぁそりゃそうだよな。
「はい。入部希望者の長谷川和樹と言います。」
「おぉ和樹君。いい名前だね。」
「ありがとうございます。」
「んじゃあ次は僕の自己紹介。」
「僕の名前は霧島隆二霧島隆二一応この英語部の部長やってます。よろしくね!」
「よ,よろしくお願いします。」
意外とテンション高いな。
「俺の他にも入部希望者っているんですよね?」
「いるよ~。さっきさっそくだけど顧問の先生を呼びに行ってもらってるんだけど。」
「そうなんですか。」
「あっ因みに女子ねぇ!結構可愛いと思うよ~!」
「そ,そうですか。」
ガラガラ
後ろでドアの開いた音がした。
「ん?おっ!噂をすればなんとやらだねぇ~」
「来たのか。」
俺は後ろを振り返る。
その時俺は目を疑った。
目の前に居たのは、クラスメイトでしかも俺と同じ学級委員。
そう、高橋花。
「あれ?!和樹くん!和樹くんも英語部入部するの?」
「ん,んまぁそのつもり」
「なんだぁ君たち知り合いか~?」
「はい!同じクラスで一緒に学級委員やってます!」
「え?!君たち学級委員だったの?」
「花ちゃんはイメージできるけど和樹はそういうイメージが,,」
「なんですか先輩。言ってくださいよ。」
「悪いけどそんなイメージがないなぁって,,」
知ってた。
自分でも思う。
まぁ、そもそもやりたくてやってる訳じゃないし。
先生が勝手にくじ引いてそれでたまたま俺が当たってやる事になってるだけだし。
子供か。
「そうですね。自分でもそう思います。」
「なんか,,ごめんな。」
「先輩が謝る必要なんてこれっぽっちもありませんよ。」
「お,おう。ありがと。」
シーン
なんか変な空気になってしまった。
ここはどうにか空気を変えないと。
「ところで英語部は具体的にどんな活動をしてるんですか?」
「あぁ、簡単に説明しよう!この部活は英語の単語を覚えて英語で日常会話を話せるようにする!っていう感じかな?表では?」
へぇ~そうなのか。ん?表では?どういうことだ?
「すみません。表ではってどういうことですか?」
「ん?なんだ、和樹は知らなかったのか。」
「説明お願いします。」
「表では英語部として活動してるが実はこの部室でゲームを楽しむ!という活動をしてるんだ!つまり皆の前では英語部として裏ではゲーム部として活動してるのだよ!」
まじか?!俺にとっては天国だけど、これ大丈夫なのか?
「部長。それ大丈夫なんですか?」
「うん。この部活の顧問の先生がバレないように何とかしてくれてるんだ。」
はたしてそれは教師としてやっていい事なのか?
「そうなんですか。」
「あっ花ちゃん、先生呼んできてくれた?」
「はい!もうすぐ来ると思います。」
ガラガラ
2度目のドアが開いた音がした。
そして後ろを振り返る。
えっ?!うそだろ。俺は驚いた。だって顧問の先生は
「お待たせ~」
そうなんです。担任の京子先生なんです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!こちらの都合上投稿頻度は遅いですがなるべく早く続きを投稿出来るよう頑張りますので応援お願いします!