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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第二章、奴隷の少女
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ニャーとミーナ

ニャーの冒険者証レベルに誤りがありましたので修正しました。

冒険者レベル【4】→冒険者レベル【1】

 シャルとニャーがいくつかの服を抱えて店の外に出てきた。

 ただ、色や模様が違うもののどれも今着てるようなワンピースばかりだった。



「もっと違うものを着なくていいのか?」

「にゃ、これが一番動きやすいにゃ」



 ニャーが言うにはそういうことらしい。

 まぁニャーが気に入ったのならそれでいいか。


 そう思い、笑顔を見せるニャーの背中を見ながら俺は宿へと戻っていった。




 それから翌日、俺たちは冒険者組合へと向かった。

 すると、そこにはすでに腕を組み、イライラを募らせてるミーナがいた。

 俺たちを見つけるとすぐに駆け寄ってくる。



「ちょっと、ハク!? 遅いわよ!」

「えっ、そんなことないと思うぞ。まだ朝だぞ」



 ハクたちもダンジョンに入るということでそれなりに早起きして、朝食を食べて出てきた。

 遅いと言われるような時間ではないはずだ。



「もしかして、ミーナはもっと早い時間から待ってたのか? そんなに楽しみだったのか?」



 俺がそう聞くとミーナは顔を真っ赤にして、俺の体を叩いてきた。

 そして、その途中で急に動きが止まる。



「あの子って誰?」



 ミーナが指差していたのはニャーだった。

 そういえば、ミーナは初対面だもんな。俺はミーナに昨日あったことを話す。



「そう……、あの子は奴隷なのね。それならいいわ」



 何がいいのかはわからないが、とにかくミーナは納得してくれたようだ。



「それで今日なんだけど、装備の素材を取りに地下三階層に潜りたいんだけどいいかな?」



 パーティを組んでいる以上一人で決めるわけにはいかない。

 シャルとニャーは頷いてくれたがミーナがどう反応するか……。少し緊張しながら聞いてみるとあっさりとミーナは頷く。



「やっぱり地下六階層に行く前に装備を調えておきたいもんね。わかったわ。装備が調うまで地下三階層で特訓をしましょう。それに、あの嫌らしい男の代わりに前衛をさせるのでしょう。なら最低限戦えるようになってもらわないとね」



 やはりニャーには優しい気がする。まぁパーティ内で喧嘩されるよりいいよね。

 それから俺たちはニャーの冒険者証を取得し、ダンジョンへと向かう。

 そして、ダンジョン前にいる騎士の人に冒険者証を見せるが、オークを倒したおかげで俺たちの冒険者レベルは上がっていた。



冒険者レベル【4】

【名前】 ハクトール

【年齢】 18

【性別】 男

【使用武器】 剣

【所持スキル】 鑑定



冒険者レベル【4】

【名前】 シャルロッテ

【年齢】 15

【性別】 女

【使用武器】 なし

【スキル】 なし



冒険者レベル【4】

【名前】 ミーナ・ラーノルド

【年齢】 17

【性別】 女

【使用武器】 杖

【所持スキル】 魔法



冒険者レベル【1】

【名前】 ニャー

【年齢】 14

【性別】 女

【使用武器】 短剣

【所持スキル】 なし



 ニャーがシャルより年下ということは驚いたが、本人曰く「大体このくらいにゃ。正確には数えてないのにゃー」といっていたので、もしかしたら上かもしれない。

 まぁこの辺はうるさくないので良いだろう。


 そして、ニャーのスキルはいざこざが起きてもいやなのでなしと書かせておいた。それも奴隷の首輪を見た受付の人は納得してくれた。

 奴隷の人が鑑定所にくるなんてまれだったからな……。


 俺は少し苦笑いをしてニャーが無事に冒険者証をもらってくるのを待った。

 そして、オークを倒したことで乗れたワープポイントだが、乗ったことのない者でも乗ったことある者の体に触れていたら一緒に乗れるらしい。


 これはミーナがそう言っていたので間違いないだろう。ただ、先にいるのは強い魔物なのであらかじめ適正な強さになるまでは弱い魔物と戦うのが普通らしい。


 でも今回行くのは地下三階層。このワープポイントに乗ってしまっては逆に遠回りとなってしまう。

 順番に行くしかないだろうな。


 ということで地下一階層に降りてきた。

 ゴブリンやウルフしかいないので危険が少ない。まずはここでニャーに短剣の練習をしてもらうか。

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