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鑑定使いの冒険者  作者: 空野進
第十章、孤児院改善
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奴隷の魔族様

 早速ダンジョンに入るために少年には奴隷となってもらうこととなった。

 そのときに初めて知ったのだが、少年の名前はラインというらしい。

 そして、魔族であると言うことは少年にも内緒でダンジョンの前までやってきた。


 メンバーは俺とシャルとライン。

 三人だけで大丈夫なのかとも思うが、それほど深くまでいかないのであれば大丈夫だろう。


 ダンジョンでまずはじめにあるワープポイントのある階層にいくと少年は目を輝かせていた。



「うおー、すげー! これがダンジョンなのか!?」


 そんな少年に苦笑しつつその先である一階層を目指していく。

 今回することはあくまでも少年のサポート……。それが少年が出した条件であった。


 戦いは自分で出来るから危なくなったときだけ助けてくれと……。

 さすがに初めてのダンジョンでそれは大変じゃないかと思うのだが、自分の実力を試させるにはちょうどいいかもしれない。


 それにいざという時にはシャルもいるし、ラインの状態を調べるには俺の鑑定が使える。


 それに魔法もしっかり使えるようだし、一階層くらいなら問題ないだろうな。

 感動するラインを連れて一階層へと降りていった。




「おりゃ! えりゃ! とぉりゃ!」


 ラインが一階層に出てくるゴブリンを一掃していく。

 出てくるたびに嬉しそうに魔法を放ち、ゴブリンを倒していく。

 ただ、あれだけ魔法を使っていると魔力切れを起こしそうで心配だな……。


「ハクさん、あれって大丈夫なのですか?」


 シャルも少し心配そうに聞いてくる。

 ただ、本人に反省を促す意味も込めて今回はただ眺めるだけにとどめておく。


 一度失敗をして初めて気づくってこともあるよね?


「一応シャルも魔法を使えるようにしておいてね。俺も鑑定で周囲の確認だけはしておくよ」

「はい、わかりました」


 シャルの返事を聞いた後、周りの様子を調べてみる。

 しかし、特に変わったものはない。

 まぁ第一階層にそれほど変わった魔物なんて――!?


 変わった魔物がいなかったと思ったのに突然周りの雰囲気が変わった。

 しかし、その変化にラインは気づいていない。


「ライン、下がれ!!」


 彼に注意を促してみるが、調子に乗っているラインは俺の言葉を聞いてくれない。


「大丈夫だ、こんな雑魚ども俺の敵じゃねーよ!」


 そして、再び顔を見せたゴブリンに対して魔法を放つ。

 しかし、今までは一撃で吹っ飛び魔石に変わっていたゴブリンだが、今回は手に持っていた盾でラインの魔法を防いでしまう。


 そして、俺の鑑定にはこのような表示が浮かんでいた。


『ゴブリンキング レベル21』

【剣術 レベル3】

【盾術 レベル2】

【頑丈 レベル4】

新作です。下にリンクがありますのでよろしければどうぞ。

『ポーション売りの少年 〜彼のポーションは実はなんでも治す伝説のエリクサーでした〜』

 ただのポーション売りの少年が治療した人の影響を受け、少しずつ変化していくほのぼの物語です。

 作品の雰囲気も似ておりますのでよかったら読んでもらえると嬉しいです。また気に入っていただけましたら、ブクマ、評価等をしていただけると嬉しいです。

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